『まほうのとけい』の針を進めたり戻したりすることで、実際の時間も変更することができます。
朝も夜もわからない
学校に遅刻しそうになったのび太の様子を見て、ドラえもんは『まほうのとけい』で時間を戻しました。
藤子F不二雄大全集ドラえもん3巻「まほうのとけい」P101:小学館
学校の時間をすぐに終わらせたり、何度もおやつを食べたり、好きなテレビ番組を何度もみたり、2人は時間を調整してやりたい放題。
周りの人は時間の感覚がおかしくなってしまい、今が朝なのか夜なのかさっぱりわからなくなってしまったのです。
時計で時間を調整
『まほうのとけい』は昔ながらの振り子時計の形をしたひみつ道具。
時計の針を進めたり戻したりすると現実世界の時間が連動して動く仕掛けになっています。
嫌なことはすっ飛ばし、楽しいことは何度も繰り返し体験ができる効果があります。
過度な使用は禁物
調子に乗って『まほうのとけい』を使いすぎると、全世界の人たちへの影響が大きくなりすぎます。
同じことを何度も繰り返すうちに疲れてしまい、嫌になって投げ出したくなるようです。
藤子F不二雄大全集ドラえもん3巻「まほうのとけい」P105:小学館
楽しいことだって何度も何度もやり続けると嫌になってしまうかもしれません。
永遠に繰り返す1日
ドラえもんに理論があるかどうかわかりませんが、時計の針を調整するだけで理論上は同じ1日を延々を繰り返すことができます。
それに伴って人々は疲弊し、世界経済はおかしくなってしまい、世の中大混乱に陥ることは間違いないでしょう。
自分たちの身の回りにだけ影響が出るひみつ道具であればまだいいですが、多くの人を巻き込むタイプの道具は使うタイミングと頻度をよく考えるべきですね。
このひみつ道具はこの巻で読めます