暗闇を明るく照らす『非常灯』。
持ち運ぶにはちょっと大きめですが、安心感がありますね。
お寺の怪現象を追え!
ジャイアンの親戚は山寺の住職で、夏休みを使ってドラえもんたち一行は合宿をすることになります。
その夜、ジャイアンやスネ夫の悲鳴が響くお寺の中を移動するためにドラえもんが『非常灯』で周囲を明るく照らします。
ドラえもん37巻「しかしゆーれいはでた!」P170:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その悲鳴の原因は世にも恐ろしい幽霊!・・・ではなく、実はこれ、のび太が『変身ロボット』で化けさせた偽物の幽霊。
最後は八百長の芝居で幽霊を退散させたのび太なのでした。
何かあったときの命綱
明かりのない暗闇を移動するなら『非常灯』は欠かせません。
その名のとおり非常時に役立つひみつ道具で、使用者の周辺を明るく照らして安全を確保することができます。
全方向に広がります
現代で非常灯といえば懐中電灯がおなじみですが、『非常灯』は光源の周りにカバーがなく、360度全方向に光が広がるため、一度に多くの場所を照らすことが可能。
ジャイアンのお寺は立地的にかなり田舎なので夜もおそらく漆黒の闇が広がっていることでしょう。
懐中電灯の一方向の明かりより、全体を広く照らす『非常灯』が使い勝手がいいのでしょう。
本来は置いて使うもの?
ドラえもんは緊急事態(ジャイアンとスネ夫の悲鳴)なので手で『非常灯』を持ち運んでいますが、スタンドの長さから考えると本来は置いて使うものと推測されます。
ドラえもん37巻「しかしゆーれいはでた!」P173:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
逆にドラえもんのような使い方ができるということは、一応携帯できる程度の重さに作られているということでもあります。
使うシーンは非常時が想定されているため、少しでも負担を軽くする目的があるのでしょう。
このひみつ道具はこの巻で読めます