何かを欲しがっている人を探すことができる『ほしい人探知機』。
セールスマンにとっては喉から手が出るほど欲しいひみつ道具でしょう。
猫の飼い主、いませんか?
捨て猫を見つけてしまったのび太としずかちゃん。
2人とも諸般の事情(のび太:ママ、しずかちゃん:カナリヤ)があるため飼うことができずあきらめていました。
そんな時、のび太の家に車のセールスを仕事にするおじの玉夫(ママの弟)が車が売れない悩み相談に来ていました。
ドラえもんの『ほしい人探知機』ですぐにお客さんが見つかったことを知って猫の飼い主を探し、売れないマンガ家にたどり着き、次はマンガを求める編集者を見つけて雇ってもらい、お金が入って猫は助かったのでした。
ドラえもん32巻「ほしい人探知機」P135:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
需要を的確にキャッチ
『ほしい人探知機』は確実なニーズを掘り起こしてくれるすぐれたひみつ道具です。
対象物を探知機に見せて覚えさせるとレーダーが反応し、その人の元まで案内してくれる機能がついています。
ドラえもん32巻「ほしい人探知機」P131:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
対象者を見つけるとガイドアローを発射し、矢が当たった人がまさにその商品を欲しがっている人なのです。
音の大きさで欲しい度を判断
欲しがっている人が見つかると、その人が欲しがれば欲しがっているほどペコペコペコという反応音が大きくなります。
この音を頼りに、少しでも強い気持ちを持っている人を重点的にあたっていくことで売れ行きは大きく変わることでしょう。
健全な商売の発展へ
欲しい人に欲しいものを売る。これがビジネスの大原則です。
もし『ほしい人探知機』が実現されると、どんな高額な商品でも世の中からそれを欲しがる人を確実に見つけ出し、需要と供給がマッチするので売った後のトラブルにつながりにくくなるでしょう。
ドラえもん32巻「ほしい人探知機」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
悪徳商品を無理やり売りつけるのではなく、適正な価格で需要がある場所に売り込めば確実な販売が見込めるため、世の中の商売の常識が大きく変わる可能性が考えられますね。