中に入れたゴミをはるか昔の時代に送って処分する『ないしょごみだしホール』。
実はこれが故障していたため、ひどい目にあってしまったドラえもんなのでした。
昔ばなしの世界にようこそ
ゴミ捨てに精を出すのび太はドラえもんから『ないしょごみだしホール』を借ります。
何でも吸い込む不思議なホールになんでもかんでもゴミを放り込むのび太でしたが、なんとドラえもんが誤って穴に落っこちてしまうのです。
ドラえもん36巻「天つき地蔵」P176:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
故障していたホールの出口ははるか昔の時代。
そこでドラえもんは数々のゴミを利用して村人を助け、のび太が偶然見つけた童話そっくりのストーリーが展開されるのでした。
ドラえもん36巻「天つき地蔵」P191:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
根本的に何も解決していないひみつ道具
『ないしょごみだしホール』は昔の時代にゴミを送るひみつ道具ですが、昔の地球の環境汚染につながることは間違いありません。
生物がいないから大丈夫というものでもなく、プラスチックや電化製品の残骸がその後誕生してくる生物に何らかの影響を与える可能性もあり、生態系が破壊される恐れも考えられますね。
ドラえもん、危機一髪!
ひみつ道具も何もない昔の時代から無事生還できたドラえもんはまさに奇跡としか言いようがありません。
数々のゴミのおかげで助かったといえますが、元々『ないしょごみだしホール』を使っていなければこんなことにもなっていなかったので複雑なところです。
見よ、ドラえもんの自転車さばき!
このストーリーでは自転車に乗るドラえもんの貴重なシーンを見ることができます。
ドラえもんは時々手が伸びることで知られていますが、短足だけはどうしても短足のまま。
ドラえもん36巻「天つき地蔵」P189:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そこで上のコマのように手で自転車のペダルをこぎ、ハンドルを口でくわえるという技を見せてくれました。
しかも背中には人を背負い、舗装されていない砂道を走る自転車の振動は相当なもので、ドラえもんもかなり苦労したことでしょう。
なせばなる。
ドラえもんはこの時きっと学んだことでしょう。