体験したことを音楽プレイヤーのように何度も繰り返して誰でも体験することができる『録験機』。
人の体験を楽しみましょう。
リアルな経験を積み重ねよう
ドラえもんがかつて優勝した『ドラやき30個早食いコンテスト』の経験を繰り返し体験していたドラえもん。
『録験機』を使うと記録された体験をだれでもお手軽に感じることができるのです。
ドラえもん31巻「録験機で楽しもう」P87:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
市販されている他人の過去を経験することも人気で、日常では味わうことができない貴重な体験ほど重宝されます。
のび太がジャイアンにいじめられた経験はかなり壮絶で、それはジャイアンですら飛び上がってしまうほど強烈な記録だったようです。
仮想現実の未来
目の前に広がる仮想空間(VR)を楽しむ技術が最近は話題ですが、その進化版が『録験機』です。
自分の経験かのように感じるだけでなく、物を食べればお腹が膨れ、嬉しいことも悲しいこともすべて自分の五感で感じることができるのです。
本当にこんな技術が開発されればものすごいことですね。
自分の経験を売り出そう
『録験機』のすごいところは、過去の経験でもヘッドホンを装着した状態で細部を思い出すだけで体験が録験されるところにあります。
ドラえもん31巻「録験機で楽しもう」P90:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
過去の自分の栄光を自分自身で繰り返し楽しめるだけでなく、技術や知識を後世に伝えるための資料としても活躍が期待されますね。
のび太は基本的に商売人
『録験機』の性能を知ったのび太は「楽しい体験をお金をとって貸し出そう」とつぶやいています。
ドラえもん31巻「録験機で楽しもう」P88:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
本当はひみつ道具をお金儲けで使うと重大な罰則が待っているのですが、のび太は基本的に商売人の心があるようですね。
なにかとすぐお金儲けにつなげて失敗するわけですが、こういう小さなチャレンジが積み重なって自分で会社をスタートすることにも関係してくるのでしょう。