離れた位置にいる人を助けるための『救いの手』を紹介します。
恐竜から逃げるのび太を救え
地底に広がる恐竜の国を散策するドラえもんたちは、『ミニ探検隊』が見つけたティラノサウルスから命からがら逃げています。
足が遅いのび太を救うべく、ドラえもんは『救いの手』を差し伸べますが、ギリギリのところでのび太がティラノに捕まってしまうのです。
大長編のび太と竜の騎士P78:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
あわや食べられる!という直前、どこからともなく飛んでくる矢によって助けられた一行なのですが・・・
延長式の手
『救いの手』は長い柄が特徴の手の形をしたひみつ道具。
ドラえもんはこれでのび太を恐竜の襲撃から救おうとしたのですが、効果を発揮する前にのび太が捕まってしまったのです。
具体的な効果は不明
結局『救いの手』が使われることなく一瞬の登場だったのですが、具体的な効果は不明です。
察するに、柄にボタンがあり、遠く離れた場所から延長式・射出式の手で誰かをたぐりよせるための道具と思われます。
大長編のび太と竜の騎士P78:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
上のコマのように至近距離で使うことに意味があるかはわかりませんが、ひょっとすると手が膨張してのび太を覆い隠したり、2人の位置を入れ替えてドラえもんが身をていしてのび太を守ろうとしたのかもしれません。
一瞬の道具にも価値がある
ドラえもんには『救いの手』のように、登場したけど使われなかったひみつ道具、一瞬だけ登場する使い道がわからないひみつ道具がたくさんあります。
日の目を見る道具もあればそうでないものもある。でもお話を進めるためにはどれも必要。
藤子先生は1,000種類以上のドラえもんの道具を通じ、多種多様な人間の在り方、人生訓を子どもたちに諭そうとしているのかもしれませんね。
このひみつ道具はこの巻で読めます