宇宙クリームスプレータイプ

宇宙クリームスプレータイプは、体に吹きかけるだけで宇宙服を着ているのと同じ状態にしてくれる船外活動用のひみつ道具です。塗るタイプの宇宙クリームより素早く使えるため、緊急時にかなり頼れる装備になっています。

登場するのは、大長編のび太の宇宙漂流記です。ジャイアンとスネ夫を探すため、ドラえもんたちは宇宙救命ボートで宇宙へ出ます。その途中で強烈なエネルギー波に遭遇し、ボートが故障。危険な船外修理をするため、ドラえもんは全員に宇宙クリームスプレータイプを吹きかけます。

宇宙服を着る時間がない時の装備

宇宙空間では、ほんの少しの油断が命に関わります。真空、低温、高温、放射線、衝撃など、体を守る条件が多すぎるからです。普通なら宇宙服を着てから外へ出るべきですが、作中の状況ではボートが故障し、急いで対応しなければなりません。そこでスプレー式の道具が生きます。

宇宙クリームスプレータイプは、吹きかけるだけで宇宙服相当の保護状態を作ります。塗り込む手間がないため、複数人へ一気に使えるのが強みです。緊急時には、道具の性能だけでなく準備時間の短さが重要になります。ドラえもんがこの場面で冷静にスプレーを使ったのは、かなり的確な判断です。

宇宙クリームスプレータイプ
ドラえもんにしては冷静な判断ができた

大長編のび太の宇宙漂流記P41:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

この道具の特徴は、宇宙服を省略できることだけではありません。外部からのエネルギー波にも一定時間耐えられる可能性が示されています。体を宇宙環境へ適応させるだけでなく、外からの刺激を防御する力もあると考えると、かなり高性能です。

酸素問題と保護範囲

宇宙クリームスプレータイプを使えば宇宙服のような状態になりますが、酸素をどう確保するかは気になります。既存本文でも触れられているように、酸素ボンベ固形空気を併用すると安心です。体表を守れても、呼吸まで完全に解決しているとは限りません。

関連ひみつ道具
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ドラえもんの環境適応系の道具には、万能に見えるものが多いです。たとえばテキオー灯は、さまざまな環境で地上と同じように過ごせるようにします。しかし宇宙クリームスプレータイプは、外部からのエネルギー波への防御が期待される点で少し方向が違います。単なる環境適応ではなく、保護膜のような役割があるのかもしれません。

塗るタイプからスプレータイプへ

コミック18巻には、塗るタイプの宇宙クリームが登場しています。こちらは体に手で塗り込む必要があり、落ち着いた状況なら使えますが、緊急時には少し手間がかかります。宇宙クリームスプレータイプは、その弱点を補った改良版のように見えます。

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スプレー式なら、背中や手の届きにくい場所にも吹きかけやすく、複数人へ短時間で使えます。宇宙船のトラブル時には、誰か一人が全員に処置できることが大切です。クリームを丁寧に塗る時間がない場面では、スプレー版のほうが圧倒的に実用的でしょう。

ただし、スプレー式にはムラの問題もありそうです。吹きかけ忘れた部分があれば、そこだけ保護が弱くなるかもしれません。未来の道具なので自動で全身へ広がるのかもしれませんが、もし手動のスプレーに近いなら、使う人の落ち着きも重要になります。緊急道具ほど、誰でも確実に使える設計が求められます。

なぜテキオー灯ではなかったのか

どんな環境でも快適に過ごせる道具としては、テキオー灯が有名です。それでも作中で宇宙クリームスプレータイプが使われたのは、単なる環境適応以上の理由があったからかもしれません。エネルギー波の嵐の中で船外修理をするには、気温や真空への対応だけでなく、外部衝撃への耐性が必要です。

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テキオー灯は環境に適応する道具ですが、攻撃や衝撃を防ぐ道具として描かれているわけではありません。宇宙クリームスプレータイプは、ドラえもんの台詞から考えると、少なくとも十分程度ならエネルギー波に耐えられるようです。時間制限はあるものの、危険地帯で短時間作業するには向いています。

宇宙クリームスプレータイプ
勇敢な行動である

大長編のび太の宇宙漂流記P41:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

この場面のドラえもんは、かなり切迫した状況で判断しています。宇宙救命ボートが故障し、仲間を探す旅の途中で、船外修理をしなければならない。いつものように慌てるだけではなく、必要な保護をすばやく選ぶあたり、大長編のドラえもんらしい頼もしさがあります。

短時間作業に特化した宇宙装備

宇宙クリームスプレータイプは、長期滞在用の道具というより、短時間の船外作業に向いた装備に見えます。吹きかけてすぐ外へ出られる。十分程度なら危険なエネルギー波にも耐えられる。故障対応、救助、緊急脱出のような場面でこそ真価を発揮します。

同じ宇宙装備でも、宇宙カプセルは体内から環境へ適応させる道具で、宇宙クリームスプレータイプは外側から保護する道具です。方向が違うため、両方を使えばかなり安全性が高まりそうです。さらに姿勢制御ジェットを併用すれば、船外での移動も安定します。

宇宙クリームスプレータイプは派手な攻撃道具ではありませんが、危険な宇宙で仲間を守るための実用装備です。吹きかけるだけという軽さの裏に、宇宙服、保護膜、短時間防御の要素が詰まっている。大長編の緊急場面を支える、かなり頼もしい道具です。

この道具がスプレーであることは、チームで行動する時にも向いています。自分で塗る必要があるクリームだと、手が届かない場所や塗り残しが出やすい。スプレーなら、ドラえもんが仲間に向けて一気に吹きかけられます。慌ただしい船外作業の直前には、この手軽さがそのまま安全につながります。

また、宇宙服を着る方式では体格に合う装備が必要ですが、スプレーなら相手の体格を選びにくいはずです。のび太、しずかちゃん、ドラえもんのように体の形が違うメンバーでも同じ道具で対応できます。ドラえもんが持ち歩く緊急装備として、かなり汎用性が高いです。

気になるのは、効果が見た目で分かりにくいところです。宇宙服なら着ているかどうか一目で分かりますが、スプレー式の保護膜は透明に近い可能性があります。効いているのか、どこまで覆われているのか、効果時間がどれくらい残っているのか。緊急時には、その確認方法も重要になります。

それでも、宇宙漂流記のように一刻を争う場面では、完璧な準備より素早い対応が優先されます。ドラえもんが選んだのは、長期滞在用の重装備ではなく、短時間の危険を切り抜けるためのスプレーでした。道具の選択からも、場面の切迫感が伝わってきます。

スプレータイプは、宇宙服のように動きを重くしない点も強そうです。船外修理では、細かい作業や仲間の補助が必要になります。重い装備で動きが鈍れば、それだけ危険も増える。体の表面だけを保護しながら身軽に動けるなら、緊急修理にはかなり向いた道具です。

また、効果が十分程度という短さも、逆に用途をはっきりさせています。長く宇宙にいるための道具ではなく、危険地帯を一時的に突破する道具です。時間制限があるからこそ、ドラえもんたちは急いで作業しなければならない。道具が便利すぎて緊張感を消すのではなく、制限によって場面の切迫感を保っています。

宇宙クリームスプレータイプは、ドラえもんが慌てながらも必要な道具を選べることを示す場面でもあります。大長編ではドラえもん自身も追い込まれますが、その時にポケットから出る道具が仲間の命を支える。スプレー一本に、ドラえもんの頼もしさがかなり詰まっています。

宇宙漂流記の緊急場面では、道具の出し方にも速度が求められます。宇宙クリームスプレータイプは、使うまでの手順が短いからこそ、危険が迫る場面で説得力を持つ装備です。短時間勝負の場面にぴったり合っています。緊急用として優秀です。

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