吹き込んだ声を時間指定で再生することができる『山びこ山』を紹介します。
改良型も登場するなど、大長編で大活躍するひみつ道具です。
不思議な声の反復
『山びこ山』は録音しておいた声を24時間以内の好きなタイミングで再生することができるひみつ道具です。
自分がそこにいたかのようなアリバイ作りに利用でき、のび太たちはジャイアンに対する悪口を吹き込んで夜中に流す計画を立てました。
ドラえもん35巻「ま夜中に山びこ山が!」P27:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
突如として空き地に登場したジャイアンは近々開催予定のリサイタルの予行演習をするといい、嵐のような3時間がすぎるわけですが、なんとその様子を『山びこ山』が録音していたのです。
深夜に流れる近所迷惑な自分の歌を抱えたまま、ジャイアンは果たしてどこに向かうのでしょうか。
ドラえもん35巻「ま夜中に山びこ山が!」P29:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
今では珍しくもない機能
『山びこ山』が持つ、録音した声を指定の時間に再生する機能はすでにスマホで再現することができます。
のび太のようにアリバイ作りや目覚まし代わりに使うこともできるので、今となっては珍しい機能でもないのですが、ドラえもんが登場した時代ではまだまだ珍しかったのでしょう。
大きすぎて使いづらい
機能がイマイチな上、顔の大きさほどもある『山びこ山』。
ドラえもん35巻「ま夜中に山びこ山が!」P24:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これだけ大きいと目立つのは当然で、こっそり隠して置くことも難しく、目立って相手の気をひいてしまう結果になるでしょう。
改良型もあります
大長編『のび太と鉄人兵団』では改良型山びこ山が登場します。
受けた攻撃や光、音などもそっくりそのまま繰り返すことができ、圧倒的な戦力差を少しでも埋めようとドラえもんが考案しました。
このレベルまで来ると『山びこ山』もかなり使い勝手のいいひみつ道具といえるでしょう。