エスパーぼうし

人間の脳に秘められているという不思議な能力「超能力」使えたら凄いですよね。

SF映画や小説などではお馴染みの超能力ですが、普通の人では簡単に使えません。

今回はそんな超能力を使えるようになるひみつ道具『エスパーぼうし』の解説です。

かくし芸の手品を練習

友達とのかくし芸大会で手品を披露しようと考えたのび太。

ドラえもんに実験台になってもらって練習しますが、うまくいきません。

ノコギリでドラえもんの体を切断しようとしますが、タネもなく、「テレビで見たら簡単そうだったから・・・」という無茶苦茶な理由で実験台になるドラえもんがかわいそうです。

手品の実験台になるドラえもん
恐ろしいことを言うのび太

ドラえもん7巻「エスパーぼうし」P124:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

エスパーぼうしの登場

そこでドラえもんが出した道具が『エスパーぼうし』。

頭に装着し、力強く念じることで3つの超能力が使えるようになります。

  1. 念力(手を触れず物を動かす)
  2. 瞬間移動
  3. 透視

どの力を使うにもある程度の練習と慣れが必要です。

かくし芸に間に合うよう必死に練習し、だんだん自分のものにしてきたのび太がかくし芸会場に瞬間移動で移動しようとしますが・・・

服だけ瞬間移動するエスパーぼうし
これはこれですごい

ドラえもん7巻「エスパーぼうし」P138:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

なぜか自分の服だけが移動してしまったというオチでした。

超能力の難易度

エスパーぼうしで使えるようになる3つの超能力は、どうやら使うための難易度が設定されているようです。

【1】念力

のび太が最初に習得した能力は『念力(手を触れず物を動かす)』でした。

灰皿や座布団など軽いものがメインですが、自分のものにしたようです。

最終的にはジャイアンとスネ夫をふわふわ浮かせるまでに成長しました。

【2】透視

次の能力は『透視』。

壁や建物の中が透けて見える力ですが、これは目に力を入れて集中することで簡単に使える能力のようです。

スネ夫の家を透視するのび太
犯罪の温床となる

ドラえもん7巻「エスパーぼうし」P131:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

【3】瞬間移動

そして最後まで上手に使いこなせなかったのが『瞬間移動』です。

心の中のイメージ力が重要らしく、習得までに時間がかかりそうな能力です。

3つの中でも一番使い勝手がよさそうな瞬間移動ですが、やはりそういうものは上手に使うのは難しいのでしょうね。

エスパーぼうしをかぶってないと使えない

せっかく超能力が使えるようになっても、それはエスパーぼうしをかぶっている間だけ使える能力なんです。

こんな目立つぼうし、誰もかぶっていたくありません。

もっと小型化できる気もするのですが、おそらく未来の世界では超能力を使ったイタズラを防止するため、あえて目立つ大きさで製造したのでは?と考えられます。

目立つエスパーぼうし
1日の練習でこのレベルはすごい

ドラえもん7巻「エスパーぼうし」P137:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

超能力のレベルは不明

エスパーぼうしは、ジャイアンとスネ夫を簡単に宙に浮かせる程度の力はあります。

瞬間移動できる距離や、透視できる物の厚さなど、細かいところの説明は一切省かれています。

のび太が1日練習してこのレベルなので、大人がしっかり練習すれば、かなりの高レベルの超能力が使えるようになるかもしれません。

超能力の捉え方

フィクションの超能力というと、大抵シリアスであったりヒーロー物の戦う手段として描かれることが多いですね。

藤子先生はそんな超能力を極めて日常的かつ明るく描くことに定評があります。

今回の特訓のシーンなどは初期を思わせるドタバタ劇でとなっていて、それだけでも充分面白い仕上がりとなっています。

超能力を特訓で身につけるといった視点も面白いですね

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