大量のゴキブリを中に収納するかわいらしい見た目の『ゴキブリカバー』。中身を考えると不気味さ満点です。
新しい助っ人登場
のび太の家に出現するゴキブリ対策としてドラえもんは『ゴキブリシーバー』で家中のゴキブリを集めて『ゴキブリカバー』の中に入れて人間のお手伝いをさせることにします。
ドラえもんプラス3巻「ゴキブリカバー」P187:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太の勝手でゴキブリを増やしてしまい、大量に増殖したゴキブリたちは『ゴキブリカバー』を破って漏れ出してしまいそうになります。
ドラえもんとのび太は最終手段としてはるか昔の地球にゴキブリたちを送り込んだのでした。
ドラえもんプラス3巻「ゴキブリカバー」P191:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
見た目はかわいいが
『ゴキブリカバー』は愛らしい人形に見えますが、中身は大量のゴキブリです。
まるで本物のロボットのように動き、人間の意図をくんで手助けしてくれる頼もしい存在ではあるのですが、狭いところを好んで眠るといったゴキブリならではの習性はそのまま残っています。
どんどん成長するカバー
はじめは20cm〜30cmほどの大きさしかなかった『ゴキブリカバー』ですが、中のゴキブリが増殖するにつれ大きくなり、最終的にはのび太の部屋いっぱいになるまで成長しました。
ドラえもんプラス3巻「ゴキブリカバー」P190:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
この段階で中のゴキブリは何十万匹とみられ、ここまで成長するとカバーにも亀裂が入ってしまいます。
それがもし漏れてしまったら・・・と考えるだけで身の毛がよだちます。
人間の身勝手で振り回されるゴキブリ
大量に増えたゴキブリたちはドラえもんの手によって3億年以上昔の石炭紀の世界に送られて事なきを得ました。
これがゴキブリの祖先になったのかもしれないとドラえもんは軽く言っていますが、生態系の歴史を変える大変なことです。
のび太の都合でどんどん増やされるだけ増やされ、用済みになったら捨てられるゴキブリにとってもたまったものではありません。
ご利用は計画的に・・・といいたいところではありますが、中身が中身なだけに抵抗感もありますが。