不機嫌だと知らずに話しかけてしまい、余計な怒りを買ってしまうなんて事は現実の世界にもよくある話です。
あらかじめ人の機嫌の具合が分かってればこんな失敗も減ります。
今回はそんな人の機嫌が分かるひみつ道具『ごきげんメーター』の解説です。
ごきげんメーターの使われ方
テストで悪い点を取り、ママに言い出したくてもなかなか切り出せずにいたのび太。
ママの機嫌が悪かったら余計に怒られてしまうからです。
そんな時にドラえもんが出したのが『ごきげんメーター』でした。
虫メガネのような外見の道具で、これを通して相手を見ると、その時の機嫌が天気となって映し出されます。
機嫌がいい時は『晴れ』で表示され、悪い時は『曇り』です。
早速のび太がごきげんメーターでママを覗いてみると、映し出されたのは曇り。
どうやらあまり機嫌のよくない状態のようです。
そんな時、パパから電話がかかってきて宝くじが当たった事を告げられます。
するとママの態度は一変し、ごきげんメーターで見ると太陽が出てきているではありませんか!
ドラえもん9巻「ごきげんメーター」P108:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
今のうちという事で、のび太がママにテストの事を告げると、宝くじのうれしさの方が勝っているママからはそこまで叱られずに済んだのでした。
色々な気分がお天気に出る
お天気の種類が色々とあるように、ごきげんメーターで表示される天気は晴れや曇りだけではありません。
怒っている人は『稲妻』が表れ、泣いている人は『土砂降り』になります。
天気で表現することで、誰でも直感的に機嫌がわかる工夫はいいですね。
使うシーンをよく考えよう
些細な事でも機嫌が悪い時に話を持ち掛ければ、理不尽に相手を怒らせてしまう事があります。
ビジネスにおいては大変重宝するものになるでしょう。
のび太のように、相手の機嫌が少しでもいい時を狙えば、被害が少なくてすむかもしれません。
客商売においても大事なことで、お客さんに話しかけたりするときに相手の機嫌が悪かったりすると、余計なトラブルを生むような事態になる事もあります。
ただし、コミックのような虫眼鏡でマジマジと覗くのは逆に失礼になるため、できればメガネタイプのもっと小型な道具に改良して欲しいところです。
ドラえもん9巻「ごきげんメーター」P109:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
しかもこれ、のび太の顔ほどの大きさがあるんですよね。
持ち運ぼうにも邪魔になるため、できることならスモールライトで小型化して使うのがいいかもしれません。
似たような道具
似たような道具として挙げられるのは、人間の感情を可視化するというところで、コミックス39巻に登場する『具象化鏡』が挙げられます。
これを使うと、時の流れや暗い気持ちなど、実際には目に見えないあいまいな言葉が本当に目で見えるようになります。
例えば『暗い人』というと、実際にその人の周りが暗くなってしまいます。
あまり悲観的な事ばかり考えて『胸が張り裂けそう』な気持ちになると、本当に胸が張り裂けてしまう危険もあります。