『ひい木』を身に着けていると、何をやってもひいき目に見られ、自分以外の人にすべての責任を押し付けることができます。
スネ夫をこらしめろ
大人にウソをつき、その場をやりすごすことが得意なスネ夫。
友達の間でもスネ夫に対する評価はあまりよくありません。
ドラえもん18巻「ひい木」P25:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そんなスネ夫をこらしめるためにドラえもんが出したのが『ひい木』です。
これを着けていると、どんなに悪いことをやってもその責任を周囲になすりつけることができるのです。
のび太が家のガラスを割っても、なんだかわけのわからない言い訳でスネ夫の責任になります。
スカートをめくってもスネ夫の責任になり、挙げ句の果てに自宅でもスネ夫のご飯が出ないという事態になりました。
ドラえもん18巻「ひい木」P30:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
さすがにここまでくるとスネ夫も反省することでしょう。
日頃の行いを悔い改めて欲しいものです。
ひい木でやりたい放題
『ひい木』さえあれば、どんなことをやっても自分が悪人になることはありません。
すべての責任を周りに押し付けることができるからです。
相手がスネ夫のように自分さえよければそれでいいという考え方をする人に対しては、非常に有効的なひみつ道具といえるでしょう。
大勢の前で使うのは危険
とはいえ、過信は禁物です。
『ひい木』は周囲数メートルの範囲にしか効果がないと思われるため、あまりおおっぴらにおかしなことをやっていると、周りの人から不審がられる可能性があります。
その証拠に、最後のコマではのび太が冷静にジャイアンをたしなめる様子が描かれています。
ドラえもん18巻「ひい木」P30:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これはつまり、のび太にとってはジャイアンの行動(スネ夫のご飯がジャイアンのものになる)がおかしいと映っているけど、『ひい木』の存在を知っているので「そのへんで許してやれ」と言っているわけです。
『ひい木』から数メートル離れただけで効果が消えていることを見ると、やはり大勢が集まる場所で目立った行動はとらないほうが無難といえそうですね。
いざという時に使おう
使える場所が限定されますが、『ひい木』があればとりあえずその場しのぎに使うことはできそうです。
どうしても切り抜けなければいけないピンチの時など、いざという時に使うと効果を発揮することでしょう。