人と異なる説が現実のものとなる『異説クラブメンバーズバッジとマイク』です。
果たして地底人は存在するのでしょうか?
地底国はこんなところ
地底人の存在をスネ夫にバカにされたのび太。
ドラえもんは『異説クラブメンバーズバッジとマイク』を取り出し、異説と呼ばれることを本当の現象として実現させます。
地球は平らになり(天動説)、月の裏には高度な文明が存在し(月の裏文明説)、地球の中には地底国(地底国説)が存在するのです。
ドラえもん23巻「異説クラブメンバーズバッジ」P116:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
初めはなにもない地底国でしたが、ドラえもんとのび太が作り出した地底人らの繁栄によりどんどん発展します。
騒ぎを聞きつけたマスコミが押し寄せそうになったところでバッジとマイクを廃棄し、地底人たちの平和な生活を守ったドラえもんとのび太なのでした。
ドラえもん23巻「異説クラブメンバーズバッジ」P132:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
理想の説を現実に
『異説クラブメンバーズバッジとマイク』の効果はバッジを付けている人だけに及びます。
つまりバッジをつけてさえいれば、自分たちの理想の世界を体験できるというわけです。
ドラえもん23巻「異説クラブメンバーズバッジ」P116:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
周りに影響が出ないのであれば、自分たちの中だけで楽しむこともできますね。
バッジとマイクを廃棄する必要があったのか?
マスコミや国に地底国の存在がバレそうになったとき、ドラえもんはバッジとマイクを廃棄し、地底人を守ることにしました。
しかし本当にそこまでする必要があったのでしょうか?
そもそも『異説クラブメンバーズバッジとマイク』で創り出した世界はバッジを付けてないと体感することができず、そもそもが幻の現象なのです。
押し寄せるマスコミもバッジがなければただの古井戸に飛び込むだけであり、ドラえもんのように廃棄までしなくても済む話だったように思われます。
おそらくドラえもんは、なんらかの偶然でバッジが流出してしまった時のリスクを想定し、絶対に地底人たちの生活には影響が出ないようにするため、念には念を入れての対応だったと思われます。