人の影を写しとり、本物の動きに合わせて動く影を見ることができる『影とりプロジェクター』。
同じ部屋の中でその人を観察するのに適しています。
星野スミレを守れ!
色々な噂が耐えないアイドル『星野スミレ』。
芸能ニュース各紙は星野スミレのうわさを追いかけますが、正しい情報をつかめる会社はありません。
悪い噂から星野スミレちゃんを守りたい!
その一心でのび太がドラえもんに相談したところ『影とりプロジェエクター』が出てきました。
対象の人物の影を吸い取り、それを投影することで本物と同じ動きをするのです。
ドラえもん19巻「影とりプロジェクター」P128:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
この影を2人で見守りながら、星野スミレの身に危険が及んだら助けに行こう!という考えです。
普通に考えれば立派なストーカー&プライバシー侵害なんですが・・・。
結果として『影とりプロジェクター』があったおかげで、星野スミレの悪い噂が広まる前に手を打つことができたのび太とドラえもんなのでした。
ドラえもん19巻「影とりプロジェクター」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
人間観察にぴったり
吸い取った影は本人と全く同じ動きをするため、その人の行動をずっと観察することができます。
周囲にいる人は見えず、音声も聞こえないため、ある程度は自分の想像力で現場の様子をイメージする必要がありますね。
対象物を見逃すことなく長期的に観察する必要がある場合に役立つひみつ道具といえるでしょう。
プライバシーの侵害に注意
当然ながら気になるのは他人のプライバシーです。
『影とりプロジェクター』で影を取られた人は、まさか自分の影が別の場所で1日中観察されているとは夢にも思わないことでしょう。
着替えの様子や休んでいる様子も完全に他人に見られっぱなしになるためえ、プライバシーは大きな問題になりそうです。
コミックの中で星野スミレは結果的にのび太とドラえもんに助けられた形で幕を閉じますが、どうして2人が星野スミレの危機的状況に駆けつけることができたのか、そのことに星野スミレが言及するシーンは省かれているのです。
ドラえもん19巻「影とりプロジェクター」P133:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
星野スミレがもっと冷静になって「どうしてあなたたちは私が困っていることがわかったの?」と質問すれば、たちまち2人は逆にピンチになってしまう可能性がありますね。
使いどころには本当に注意が必要な道具です。