切り抜いて組み立てると、本物そっくりに動き出す不思議な紙工作『紙の工作きりぬく本』の紹介です。
動物、家電、食べ物、戦車など、あらゆるものが用意されています。
紙の恐竜大暴れ
雑誌の付録の代わりに円盤のおもちゃを欲しがるのび太に対し、ドラえもんは『紙の工作きりぬく本』というひみつ道具を出します。
この本に紹介されているものを組み立てると、紙にも関わらず本物そっくりの機能を発揮するのです。
組み立ては円盤は空を飛び、犬とネコはケンカしはじめ、テレビが映ったりせんべいやケーキを食べることもできます。
ドラえもん17巻「紙工作がおおあばれ」P20:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ところが、ジャイアンとスネ夫が遊び半分で作った恐竜が大暴れ!
戦車も大砲も効かず、一同大ピンチになったところで、のび太のパパが捨てたマッチの火のおかげで、紙に恐竜はメラメラと燃え上がり、危機一髪助かったのでした。
ドラえもん17巻「紙工作がおおあばれ」P25:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太でも作ることができる簡単さ
のび太は不器用なことで有名ですが、そんなのび太でも簡単に工作できてしまうのが『紙の工作きりぬく本』のすごいところです。
それほど時間をかけることもなく、本物そっくりの性能の物ができあがる便利さは、さすが未来のひみつ道具といえるでしょう。
作った動物はどうなるのか?
犬やネコ、カウボーイののび太が乗っていた馬などの動物は、果たしてこの後どうなったのでしょうか。
本物の動物として活動を始めると、当然エサや育てる場所が必要です。
コミックの中では動物たちのその後が描かれていませんが、逃げ出した犬とネコは雨にうたれて紙がふやけて紙に戻ったのかもしれません。
ドラえもん17巻「紙工作がおおあばれ」P17:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
馬は乗っている途中で紙に穴が空いて、元の紙に戻ったのかもしれません。
いずれにしても詳しいことが描かれていないので推測でしかありませんが、あまり多くの生き物を作り出すのは後の世話を考えるとおすすめできないかもしれませんね。
子どものおもちゃにも向いている
自分で工作して組み立てて使うという一連の流れは、子どものおもちゃとしてもおすすめです。
生き物や危険なもののページは省いて子どもに与えておけば、自分で考えながら作って遊ぶことができるので、知育の一環としてもいいかもしれませんね。
それ専用の冊子が用意されているかもしれませんし、やり方次第で子どもの興味をひくのにもピッタリです。