3日以内に火事を起こす人を見つけてくれる『火災予定報知ベル』。
これさえあれば火事を未然に防ぐことができますが、それって歴史の改ざんになるのでは?という疑問を残すひみつ道具でもあります。
未来の自分からの戒め
のび太の近所で火災が続いていることを受けてドラえもんが出したひみつ道具が『火災予定報知ベル』です。
3日以内に火事を起こす人を特定し、あらかじめ注意喚起することができるのです。
ドラえもん24巻「火災予定報知ベル」P26:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ところがドラえもんとのび太が親切に注意してあげたにも関わらず、とあるサラリーマンのおじさんは忠告を無視して火事を出してしまいます。
後悔先にたたずとはこのことで、頭を抱えて嘆くおじさん。
タイムマシンで過去に戻り、過去の自分に注意するという暴挙に出てストーーリーはここで終了します。
ドラえもん24巻「火災予定報知ベル」P33:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
パトロール消防車とセットで使おう
『火災予定報知ベル』単体で使うこともできますが、『パトロール消防車』にベルを載せて街を走らせることで、火事を出す人を自動的に見つけてくれます。
自分が歩き回る手間が省けるだけでなく、火事防止に大きな貢献をすることができるため、率先して導入したいひみつ道具ですね。
ママも火事を出すかもしれない
実はのび太のママ、一番最初に火事を出す人として『火災予定報知ベル』が特定した人物なのです。
ドラえもん24巻「火災予定報知ベル」P27:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
アイロンの電源を入れっぱなしでまさにもう間もなく家が火事になる直前のところで気付くことができたので事なきを得ました。
「いつもこうなんだから気をつけて!」とのび太から強く注意されたママですが、家が焼失するかもしれないギリギリのところだったことを考えると、ママには深く反省してもらう必要があります。
歴史改ざんになるのではないか?
火事を起こす人を特定して事前に注意喚起することで、その人の未来や歴史を変えることになります。
もちろん、『火災予定報知ベル』によって火事を防ぐ未来があらかじめ想定されていれば話は別ですが、コミックに登場するおじさんはちょっと話が異なります。
おじさんは自分で火事を出した後にタイムマシンで過去に戻り、自分自身に注意をしていますね。
これは明らかに過去の改ざんにあたり、下手をするとおじさんだけでなくタイムマシンを提供したドラえもんもタイムパトロールにしょっぴかれる可能性があります。
そのあたりはドラえもん本人が一番理解しているはずなのですが、ドラえもんもたまに抜けている部分があるため、どうにもならないのでしょうか?