対象物の心を具現化して呼び出すことができる『心よびだし機』。
裏山の心とドラえもんが対話するために使われたひみつ道具です。
のび太がダメになるその前に
裏山に対して過度な愛情を抱くのび太は、ドラえもんが出した『心の土』でさらに親密な関係を築きます。
いつも裏山にこもり、人とコミュニケーションを取ることを避けるのび太を心配したドラえもんは1人裏山に向かい、『心よびだし機』で裏山の心と対話します。
ドラえもん26巻「森は生きている」P118:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
裏山が本当にのび太のことを想っていることは理解したものの、なんとしてものび太を下山させたいドラえもん。
必死の説得が実り、のび太の将来を不安視した裏山はのび太を追い払う結果となったのでした。
ドラえもん26巻「森は生きている」P119:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
コミュニケーションが取れるようになる
『心よびだし機』を使うと普段は意思疎通がはかれない対象物の心を呼び出し、会話できるようになります。
コミックでは山が対象でしたが、他にも心があると考えられるものであればすべてが対象になるでしょう。
本音を探り出そう
ドラえもんのように心を開いて話す時に『心よびだし機』は本領を発揮します。
対象物の本心や想いが具現化するため、それが知りたかったという情報を入手することができるでしょう。
のび太は日頃から裏山に対して特別な感情を持っていました。
『心の土』を使ったことで今まで以上に裏山に対する気持ちが大きくなったことで裏山自身ものび太に感謝しており、誰にも邪魔されたくない気持ちが大きくなっていたのでしょう。
常識人でよかった裏山
のび太の裏山に対する入れ込みようはちょっと度を越していました。
家族からも見放されてしまう一歩手前まで状況は進んでおり、ドラえもんの必死の説得がなければのび太は本当にダメ人間になっていたかもしれません。
ドラえもん26巻「森は生きている」P119:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太に対する愛情はあるものの悲観的な将来を心配した裏山の常識人的な理解と行動があったからこそ、のび太は助かったのです。
ドラえもんが出した『心の土』がきっかけになったとはいえ、『心よびだし機』のおかげでのび太自身も大きく成長できたことでしょう。