絵を1枚ずつ撮影してアニメーションの動きをつけることができる『こまどりカメラ映写機』。
その場ですぐ投影できるという機能はありますが、基本的に現代のカメラと対して性能の差はないひみつ道具と思われます。
のび太のアニメ、完成なるか?
スネ夫は資金力にものをいわせてオリジナルアニメーションを作成しようとしています。
うらやましく思ったのび太は自分でもアニメを作りたいと考えドラえもんに相談。
『こまどりカメラ映写機』を使って数千枚のセル画を撮影する必要があると聞いたのび太は、膨大な作業量と時間にすぐに嫌気がさしてしまうのでした。
ドラえもん24巻「アニメ制作なんてわけないよ」P127:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
結果的に『アニメーカー』を使ってアニメーションは完成しますが、その前段階として登場したのが『こまどりカメラ映写機』だったのです。
嫌になるのも無理はない
アニメーション制作には膨大な人手と時間が必要になることを思い知らされるストーリーです。
ドラえもんいわく、たった10分のアニメーションでも2000枚ほどのセル画が必要になるとのことで、1枚描くのに30分かかるとして1日10時間作業して100日かかるというから驚きです。
これはさすがにのび太でなくても嫌気がさすのは無理もありません。
むしろ我々一般人はアニメ制作には途方もないほどの労力がかかっていることを理解し、心してアニメ鑑賞するべきなのかもしれませんね。
果たしてこれはひみつ道具なのか?
詳しい機能が紹介されていないので完全なことは言えないものの、果たして『こまどりカメラ映写機』はひみつ道具といえるのでしょうか?
現代の科学技術でもそれと同等もしくはそれ以上の性能のカメラを作ることは可能で、ドラえもんの世界の技術水準と比べると著しくクオリティの低い道具としか思えません。
ドラえもん24巻「アニメ制作なんてわけないよ」P127:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
たしかにその場ですぐ映写できるという機能はあるものの、ビックリするほどのものでないのも確かです。
むしろ、アニメ制作までカバーしているドラえもんのひみつ道具チョイスに驚くべきというのが正しいかもしれませんね。