ジャイアンの歌を聴かないようにするための『耳せん』です。
ジャイアンディナーショーを耐え抜け
ジャイアンが企画する恐怖のジャイアンディナーショー。
たっぷりの歌に加えてジャイアンの手料理も一緒に楽しめるというイベントです。
ほとんどの人が居留守や仮病で欠席する中、覚悟を決めて参加を決意したのはドラえもん、のび太、出木杉くんの3人のみ。
ドラえもん41巻「恐怖のディナーショー」P147:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『耳せん』や他のひみつ道具で万全の準備をしていたところ、ジャイアンが自分の料理を味見して倒れてしまい、ディナーショーは流れてしまったのでした。
ドラえもん41巻「恐怖のディナーショー」P150:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
どれほどの威力の耳せんか?
ストーリー中で使われることがなかった『耳せん』ですが、あのジャイアンの歌に備えるぐらいなのでしっかり防音できるものと思われます。
ただしジャイアンのMCも聞こえないはずなので、途中でバレてしまうリスクもありました。
耳バンよりも優秀なのか?
大長編『のび太の魔界大冒険』には人魚の歌声をカットするために『耳バン』が使われました。
大長編のび太の魔界大冒険P124:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
結果的に人魚の歌声は聴こえてしまったわけですが、普通の話し声は完全に遮断されるようです。
おそらく『耳せん』も同等の効果があると思われますが、『耳バン』はあきらかに耳を塞いでいることがわかり、ジャイアンからも丸見えになるでしょう。
それを考えた上でドラえもんは『耳せん』を選んだものと思われます。
結果的に何もなくてよかった
もしあのままジャイアンディナーショーが開催されていたら大惨事が巻き起こっていたかもしれません。
歌声に加えて強烈な個性を放つジャイアンの手料理を食べさせられるのですから、体の内側と外側からダメージがあったことでしょう。