使用者の気分に合わせ、その場にふさわしい音楽を演奏して場を盛り上げる『ムードもりあげ楽団』です。
気持ちを敏感に察知して演奏してくれるので、毎日の生活がより楽しくなること間違いなしでしょう。
無感動ののび太が変わった
お菓子を食べても何をしても無感動ののび太を叱るドラえもん。
『ムードもりあげ楽団』を使い、人間は感情の生き物であることをのび太に理解してもらいたいと考えます。
感動的な音楽を流してお菓子のおいしさを体全体で表現したのび太は音楽が持つものすごいパワーに驚き、ムードもりあげ楽団とともに街を歩きます。
ドラえもん14巻「ムードもりあげ楽団登場!」P39:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
楽しい音楽、勇ましい音楽、悲しい音楽など、のび太は普段なにも感じてなかった自分の感情の起伏に気づきながらも、いつもと違う爽快感を楽しみます。
最後は音楽の力を借り、あのジャイアンですら逃げ回るほどの気概を見せて追いかけ回すという壮絶なオチで幕を閉じるのでした。
ドラえもん14巻「ムードもりあげ楽団登場!」P43:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太が単純なだけ?
ムードもりあげ楽団は使用者の気持ちを感じ取り、それに相応しい音楽を演奏します。
コミックでは詳細に語られていませんが、音楽そのものに不思議な力があるわけではなく、のび太のように行動が急変するのは単にのび太が音楽の影響を受けやすい性格なだけだと考えられます。
根が素直なのび太だからこそ、音楽のパワーを100%受け取り、行動が変わり、自分でもびっくりするような効果が出たのでしょう。
ドラえもん14巻「ムードもりあげ楽団登場!」P43:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
一家に一台欲しい
音楽の力は偉大です。
BGMがあるだけで気持ちが変わりますし、テンションも影響されます。
ムードもりあげ楽団のすごいのは、こちらから特に指示を出さなくても勝手に演奏してくれるところです。
どうやって気分を読み取っているかは不明ですが、人形型ロボットが念波センサーなどを使っているのかもしれません。
これさえあれば、家庭はいつもにぎやか(暗いムードもあるかも?)で、何をするにしても音楽と一緒の生活を送ることができますね。
たくさん揃えばフルオーケストラ?
ムードもりあげ楽団は3台のロボットで構成されていますが、たくさんのロボットを用意すればフルオーケストラの演奏を手軽に楽しめそうですね。
しかもそれが自分の気分に合わせた選曲をしてくれるわけなので、最高の贅沢とも考えられます。