『なく子なぐさめ機』は泣いている子をあやすためのロボットです。
のび太のお世話係ドラミちゃん?
ひょんなことからジャイアンたちとマラソン大会をやることになったのび太。
絶対に勝ち目のない戦いに挑むため、泣いて家に帰ったのび太を待ち受けていたのはドラミちゃんでした。
『なく子なぐさめ機』を取り出してのび太をあやそうとしますが、ロボットの故障がうまくいきません。
藤子F不二雄大全集ドラえもん20巻「じゅん番入れかわりそうち」P339:小学館
ドラミちゃんがのび太の面倒をみようとしているのです。
やさしく?あやします
『なく子なぐさめ機』は泣いている人の涙を拭き、鼻をかませ、頭をなで、抱きしめてくれます。
優しい表情をしているので、泣いている大抵の人はこれで泣き止むようです。
ただし調子がおかしい時もあり、その時は1つ1つの動作が力強く乱暴になり、あやすどころか余計に泣き出してしまうことでしょう。
子守ロボットの仕事放棄か
ドラえもんはもともと子守ロボットの役割として誕生しました。
その妹であるドラミちゃんも同じ役割を持っていることを考えると、泣いている子どもをあやすのも本来の仕事の1つといえるでしょう。
それを『なく子なぐさめ機』にまかせてしまうということは、仕事を放棄したと見られてもおかしくありません。
いや、そこは考え方を柔軟にし、いくら優秀なロボットでも一度に大量の子どもの面倒を見るのは困難なもの。
自分の代役に一部の仕事をお願いすることで空いた手をつかって別の子をあやすこともあるかもしれません。
ロボットがロボットを使うなんて、未来の世界の話ですね。
このひみつ道具はこの巻で読めます