髪の毛を刺すとその人の分身になる『ネンドロイド』を紹介します。
水に弱いネンドロイド
ドラえもんの留守をあずかっていたのは『ネンドロイド』。
ドラえもんのヒゲを刺すとドラえもんそっくりに変身し、思考回路まで似てきます。
ドラえもん35巻「ネンドロイド」P122:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太は出来杉くんやジャイアン、しずかちゃんの髪の毛をつかって『ネンドロイド』を変身させて遊びますが、水に弱い『ネンドロイド』がしずかちゃんに変身したとき、うっかりお風呂に入ったことで溶けて無くなってしまったのでした。
ドラえもん35巻「ネンドロイド」P127:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
物言わぬ分身
『ネンドロイド』を使うと自分がもう一人誕生したかのようになります。
その人の思考や能力、体力をそっくりそのまま受け継ぐので、本人がその場にいるかのごとく行動します。
ねんど質の体に注意
『ネンドロイド』の材質は粘土ですので水に弱く、体が濡れた状態で放置すると形が崩れてしまいます。
ドラえもん35巻「ネンドロイド」P125:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
雨の日は屋外に出さないようにする必要がありますが、『ネンドロイド』自身は濡れたらいけないという判断ができないため、あくまでも変身した人の思考回路に従った行動を取ります。
危険を察知したらすぐ髪の毛を抜いて動きを止める機敏さが求められるのです。
役に立たないスネ夫
コミックののび太の行動を見てみると、なぜかスネ夫の髪の毛だけ採取されず、作中に一切登場しません。
- 出木杉くん→宿題
- ジャイアン→肩たたき
- しずかちゃん→一緒に遊ぶ
スネ夫はご存知の通り性格が悪く、のび太にとって彼の存在価値は豊富な漫画や財力、芸術的能力だけなのでしょうか。
『ネンドロイド』をスネ夫に変身させたところでのび太を不快にさせる行動を取ることが予想されるだけでなく、大量の漫画本が出てくるわけでもおいしい料理が出てくるわけでもありません。
下手すると『インスタントロボット』の時のように、本人に告げ口してのび太が危険にさらされる可能性も捨てきれません。
いろいろな点から判断し、スネ夫の髪の毛は必要なしと判断したと考えられます。