ぶん回せば、誰がふっても必ずボールに当たる夢のようなバット『黄金バット』というひみつ道具を紹介します。
ジャイアンたちに立ち向かうのび太
野球が下手くそすぎて、ジャイアンたちから野球ののけ者にされてしまったのび太。
そんなジャイアンたちを見返そうと、誰でもプロ並みに活躍できる野球道具をドラえもんから借ります。
これさえ使えば、ジャイアンズをこてんぱんにすることができる!
意気揚々と出かけるのび太ですが、結局のところ道具を使うのは人間なので、思うような結果にならないことだってあるのです。
女子に怒鳴り散らすのび太はダメ
寄せ集めの女の子チームでジャイアンズに挑むのび太の前に、大きなハードルが立ちはだかります。
野球のルールを知らなかったり、洋服が汚れるから走れない女の子だったり、監督を引き受けたのび太はかなり頭を悩ませるのです。
ドラえもん7巻「ジャイアンズをぶっとばせ」P33:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
キャッチャーをやらせれば怖がってボールを捕ってくれないわ、打っても走らないわ、しまいにはホームから3塁に逆走するわ・・・。
あきれたのび太は女の子たちに怒鳴り散らすのですが、その態度が気に食わなかったようで、総スカンを食らってしまうのです。
のび太は勉強以上に異性との付き合い方をもっと学ぶ必要がありそうですね。
道具さえよければいいわけではない
女の子たちに振り回されて、よかれと思ってやっていたことで全員から無視されるのび太には同情の余地が大いにあります。
それでもやっぱりのび太にあまりに計画性が無いというか・・・。
いくら便利な野球道具があっても、事前にルールの説明ぐらいはしておいた方がよかったかもしれません。
立派な道具以前に、ちゃんとした準備・計画の無さがあらわれてるストーリーですね。
名前はいい加減だが、効果はすごい
さて、そんな中で登場した便利な野球道具「黄金バット」。
名前の元ネタは間違いなく戦前の紙芝居の時代から存在するヒーロー「黄金バット」だと思われます。
そんなダジャレめいた名前ですが、その機能は確かで、野球のやの字もしらないド素人の女の子が使ってもボールに当てることができ、それなりに飛距離を出すことも出来ます。
ドラえもん7巻「ジャイアンズをぶっとばせ」P32:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ガッチリグローブとエースキャップはのび太が独占して使っていましたが、黄金バットはチーム全体で順番に使っていました。
女の子たちの圧力でのび太がチームを追い出された後も、泣いているのび太の後ろで、ちゃんと女の子たちがボールを打っている描写があります。
女の子たちもそれなりにルールを把握して、野球を楽しめている感じでしたね。
プロが使うとどうなるのか
黄金バット、エースキャップ、ガッチリグローブ。
野球道具の3種が出揃いましたが、もしプロ野球選手がこれを使うとどうなるのでしょうか?
はじめから野球の能力がトップクラスなので、その力を何倍にも増幅してくれるであろうひみつ道具を使うと、とんでもない記録が飛び出しそうですね。
特に注目したいのは黄金バット。
振ったら当たるのはいいとして、肝心なのはボールがヒットになるか、ホームランになるかということ。
プロのパワーを持ってすれば、いとも簡単にホームランを量産できそうですね。
見た目は木のバットなので、試合で使っていても怪しまれることはなさそうです。
仮にホームランに届かなかったとしても、三振する可能性がゼロなので、打率は間違いなく上がります。
いくらかはフライキャッチされることを考えても、軽く7割以上は取れそうな気もしますね。