お菓子に与えるとお菓子が生き物のように繁殖する不思議な『おかし牧草』の紹介です。
食べてもなくならないお菓子をさがせ!
どうしてお菓子は食べると無くなるのか?
なんとも哲学的な難しい問題に挑むのび太に対し、ドラえもんは『おかし牧草』を出します。
この草を使うとお菓子が動物のようになり、草を食べて繁殖するようになります。
ドラえもん24巻「おかし牧場」P58:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
次々と小さいお菓子が生まれてのび太の理想郷が完成するかと思えば、草は1時間おきに与える必要があるという難しいポイントもあり、手放しで楽しめるものではありません。
生き物を飼う難しさを体感しつつ、大好きなたくさんのお菓子に囲まれるのび太とドラえもんなのでした。
チョコが生き物になる?
『おかし牧草』を与えられたお菓子はすぐに命が与えられ、草をもぐもぐと食べ始めます。
いままで普通のチョコレートだったものが突然動き始める姿を見ると驚きを隠せませんね。
ドラえもん24巻「おかし牧場」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
未来の科学技術が生み出した全く新しい生命体『お菓子』。
常識も非常識もいとわないひみつ道具のおかげですね。
時間管理が重要
生き物になったお菓子には1時間おきに『おかし牧草』を与える必要があります。
それを過ぎてしまうとただのお菓子に戻ってしまい、それ以降は二度と生き物になることはありません。
犬やネコももちろんエサの管理は大切ですが、さすがに1時間おきという厳しい条件ではありません。
ひょっとすると未来の科学者は『おかし牧草』を通して命の大切さも同時に学んで欲しいという想いを込めて作成したのかもしれませんね。
命の大切さを学ぼう
育てているのはお菓子ですが、最終的に動物と同じように成長し、子どもを生み、1つの生命体として存在するお菓子。
果たしてのび太はそんなお菓子を食べることはできるのでしょうか?
小学校のクラスで子豚を育て、大きくなって子どもたちで食べることにより命の大切さを学ぶ授業がありますが、それと同じことが『おかし牧草』にもいえるのではないでしょうか?
ドラえもんものび太にそういう気持ちを勉強して欲しいという気持ちもこめて『おかし牧草』を出したのかもしれませんね。