『まつ』『たけ』『うめ』の三種類の袋がセットになった『お年玉ぶくろ』。
ただの袋ではありません、自分の行いに応じてお金が湧いて出てくる不思議な不思議なふくろなんです。
やることが極端なのび太
少ないお年玉にがっかり落胆しているのび太に対してドラえもんは『お年玉ぶくろ』を出します。
他人からありがとうと言われたり、痛みを感じたり、節約することでその対価として袋からお金が出てくる効果があります。
ドラえもん20巻「出てくる出てくるお年玉」P134:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
この中でのび太が一番使いやすいと感じたのは『たけ(節約型)』です。
ありとあらゆる節約を実践し、『動くとお腹が減って損だから朝まで寝る』という無茶苦茶な理論で布団に入っていたところを両親に見つかって怒られてしまう始末。
やると決めたら行動が極端すぎるのび太に、同情の余地すら見せないドラえもんなのでした。
ドラえもん20巻「出てくる出てくるお年玉」P140:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
お金が消えるリスクあり
『うめ(ごほうび型)』『たけ(節約型)』のお年玉ぶくろは、行動を間違ってしまうとせっかく出てきたお金が消えてしまうリスクがあります。
例えば『うめ(ごほうび型)』は人からありがとうと言われるたびに10円もらえる仕組みなのですが、怒られるとその10円が消えてしまいます。
お金を増やすには大勢の人からありがとうと言われ続けることなのですが、その苦労の割には報酬が低く、さらには消滅してしまうリスクも抱えていることからあまり推奨できるものではありません。
子どもの教育に向いている
小さい子どもを教育する目的で、お年玉のかわりに『お年玉ぶくろ』を手渡し、他人からありがとうと言われる人になりなさいとしつけることできるかもしれません。
ドラえもん20巻「出てくる出てくるお年玉」P138:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
人から感謝されてお金までもらえると知れば、純粋な子どもであれば他人のためになることをする人間に成長することでしょう。
小学校高学年になる頃にはさすがに1回10円は割に合わないと感じるようになるかもしれませんが、その頃には他人に対する親切な行動が身についているはずですので、後々の人生の大きな資産と考えられるでしょう。