あらゆることの主役を自分と入れ替えることができる『主役はめこみ機』。
マンガの主人公、童話の主人公、事件の犯人など、その用途はとどまるところを知りません。
スネ夫の自慢をやっつけろ
人気番組『ウルトラボーイ』に出演したと自慢げに語るスネ夫。
あまりにもうらやましいのび太がドラえもんに泣きつくと『主役はめこみ機』を出します。
このひみつ道具を使うと、あらゆることの主役を自分と入れ替えることができるのです。
ドラえもん17巻「主役はめこみ機」P92:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太は『主役はめこみ機』を使い、ウルトラボーイの主役として登場!
スネ夫を含め、友達の度肝を抜く結果となったのでした。
ドラえもん17巻「主役はめこみ機」P95:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そうそう、スネ夫がウルトラボーイに出演していたというのは群衆のほんのちょっとに写り込んでいるだけという、なんともしょうもない自慢でした。
自分が主役の時代
自分が好きな作品であれば、なんでも主役になることができます。
ドラマの主人公もあれば、事件の犯人などもあるため、使い所を間違えると大変なことになってしまいます。
ドラえもん17巻「主役はめこみ機」P93:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
それでも、初めてその様子を見た人からすれば驚きを隠せないことでしょう。
なにせ、あなたがいきなり主役としてテレビ画面や雑誌に掲載されているのですから。
効果は一時的
『主役はめこみ機』の効果は一時的なものと推測されます。
顔や名前が自分と入れ替わっても、一定時間が経過すると元に戻るはずです。
そうしないと、のび太はいつまでたっても全国使命手配を受けていたり、雑誌編集者へのクレームが止まないからです。
その場を盛り上げるためにおもしろおかしく役割を入れ替える目的で『主役はめこみ機』を使うのがちょうどいいでしょう。
狙うなら主役
ドラえもんはのび太に対し、「脇役なんてつまんない。どうせなら主役をやれ」と大胆に指摘します。
ドラえもん17巻「主役はめこみ機」P91:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
普段の何気ないドラえもんの一言がのび太を成長させる材料です。
ひみつ道具を使い、創意工夫をこらしながら大きく成長して欲しい。
そんなドラえもんの想いが込められているのでしょうね。