現実の出来事を夢になおしてみることができる『立ちユメぼう』を紹介します。
楽しい夢を選べば、つらい現実でも明るく楽しく過ごすことができますね。
のび太の日常は大冒険!
ドラえもんが出した『立ちユメぼう』をかぶると、日常の出来事を夢を見ながら過ごすことができます。
例えば設定で『かわいそうな夢』を選択してしまったのび太は、オンボロの家に住み、パパが不慮の事故で無くなってしまうという夢を体験してしまったのです。
ドラえもん16巻「立ちユメぼう」P60:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
あらためて夢を『冒険物』に設定すると、普段の町並みが一変し、大魔境を冒険するのび太に早変わりしてしまったのです。
見慣れない生物に見えますが、実はこれらはジャイアンやスネ夫、普通の自動車だったりします。
ドラえもん16巻「立ちユメぼう」P64:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
いつもの生活を夢をみながら過ごすことができるため、まるで仮想空間と現実が一緒になってしまったかのような錯覚を覚えるわけですね。
最後には金銀財宝を発見したのび太ですが、実は現実世界ではたったの1万円だったというかわいそうなオチでした。
VRの進化版
VR(仮想現実)が人気を集めていますが、『立ちユメぼう』はその一歩先をいくひみつ道具です。
頭に機械をかぶるだけで仮想現実の世界に入ることができ、しかもそれが現実世界にリンクしているというなんとも都合のいい道具!
のび太のように冒険の設定をすることで、非日常感をたっぷりと楽しむことができますね。
ゲームの世界ではなく、本当の世界で生活しながら夢と現実を行き来することができる道具、それが『立ちユメぼう』なのです。
監視役が必要
とはいうものの、一人で『立ちユメぼう』を使うのは危険が伴います。
立ちユメぼうを使っている本人からすれば夢の中の出来事にすぎませんが、本人の周りでは現実世界がリアルに進行中です。
のび太のように車にひかれそうになったり、夢だと思って調子に乗った言動を取っていると、あとから痛い目を見ることにもなりかねません。
ドラえもん16巻「立ちユメぼう」P65:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ドラえもんが側にいつもいてくれるように、立ちユメぼうを使っている人を監視してくれる人の存在が欠かせないといえるでしょう。
日常生活を大きく変える可能性がある道具
立ちユメぼうが本当に開発されれば人々の暮らしは大きく変わることでしょう。
辛い現実世界を夢の中の出来事として過ごすことができるわけなので、引きこもりがちだった人も外に出るきっかけになるかもしれません。
毎日に絶望していた人でも、明るく生き生きした生活を取り戻せるかもしれません。
人間の想像力は無限大ですし、そう考えると立ちユメぼうの可能性をとどまるところを知らないですよね。
未来がますます楽しみになります。