他人の夢の中に自由に乗り込むことができる『夢はしご』です。
夢すら人権のないのび太・・・
ちょっと楽しい夢を見たからといって「のび太のくせに生意気だ」と殴られてしまうのび太。
さすがにかわいそうと感じたドラえもんはその夜、夢の中で『夢はしご』を取り出します。
ドラえもん28巻「夢はしご」P87:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
このはしごを使うと他人の夢に自由に出入りすることができ、相手を自分の夢の中に誘い込むことで絶対的な支配権を得ることができるのです。
ところが夢の中ですらジャイアンとスネ夫にいいようにされてしまうのび太を見たドラえもんは『夢のり』で夢同士をくっつけてしまい、それぞれの母ちゃんに追いかけ回してもらうことでのび太を助けたのでした。
ドラえもん28巻「夢はしご」P91:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
抽象的なものを具体化する未来
人の夢はモヤモヤしていてとても不規則ですが、それすら自由にコントロールできるのが『夢はしご』です。
未来の世界では人の脳の構造がかなり高い精度で解明されているようで、夢を自由に操る技術が確立されているのですね。
夢の中ではやりたい放題
夢の世界はあなただけの世界なので、何を想像しても自由です。
誰かを巻き込んだ状態で夢を共有する場合はぜひ相手を自分の夢に招き入れるようにしましょう。
自分の夢の中であれば何でも自由になりますし、相手を完全な支配下に置くことができるのです。
逆に自分が相手の夢の中に入ると逆らうことができなくなるので注意が必要です。
夢はしごはどうやって存在しているのか?
『夢はしご』は物理的に存在するひみつ道具なのでしょうか?
未来の世界の工場で物理的に製造されているにしても、それを夢の中で実際に取り出して使えることが不思議ですね。
ひょっとすると『夢はしご』は概念的なもので、実在していない可能性もあります。
人の想像力は無限大ですので、ひょっとすると睡眠中の人の脳波をコントロールして見せかけているのかもしれませんし、優れた技術で実世界の物体を夢の中に持ち込むことができるのかもしれません。
いずれにしてもワクワクを掻き立てられるひみつ道具であることには変わりありません。