『ブラックベルト』は柔道の黒帯のような形をしたひみつ道具。
腰に巻くと、触れるものすべてを勝手に投げ飛ばすようになってしまいます。
ブラックベルトについて
見た目は柔道の帯そのまんまです。
装着すると、本人の筋力・運動能力に関わらず圧倒的なパワーを発揮します。
自分に触れるものは、人だろうと車だろうと勝手に体が反応して投げ飛ばしてしまう効果があります。
例外はありません。
自分で制御することができないので、ブラックベルトを装着した状態で誤って満員電車に乗ろうものなら、手当たり次第に周囲の人を投げ飛ばしてしまう結果になるでしょう。
ブラックベルトの恐ろしさ
柔道に興味があるジャイアンがのび太を豪快に投げ飛ばし、いつものようにドラえもんに助けを求めるおなじみの流れです。
ドラえもん5巻「黒おびのび太」P153:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ひみつ道具『ブラックベルト』を受け取ったのび太は意気揚々とジャイアン退治に出かけるのですが、その途中で災難が襲い掛かります。
- 転んだのび太に手を差し伸べたしずかちゃんを投げ飛ばした
- その様子を見てのび太に注意した先生を投げ飛ばした
- のび太に噛みつこうとした犬を投げ飛ばした
- 自動車を投げ飛ばした
自分の意に反し、次々と周りのものを投げ飛ばすのび太。
ようやく見つけたジャイアンが不良に絡まれていたので、ここぞとばかりにブラックベルトの威力を発揮してピンチを切り抜けたのでした。
狂人的な強さ
ブラックベルトの驚くべき点は、本人の潜在能力に関わらずパワーアップするところです。
車まで投げ飛ばしてしまうのは、明らかに人間の限界以上の力が発揮されている状態です。
ドラえもん5巻「黒おびのび太」P157:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
1度や2度であれば体への負担は少なくて済みますが、頻繁に使うと体がガタガタになってしまうでしょう。
使う場所は慎重に選ぶべき
ブラックベルト装着中は、人が密集した場所に行ってはいけません。
周囲をよく見渡すことができる広い空間で、身の回りの安全を確認した上で使うべきです。
柔道をやっている人は、試合中にブラックベルトを使えば敵なしです。
どんな相手が来ても負けることがないので、無差別級でも簡単に優勝できますね。
ブラックベルトを2本つかって実験
ブラックベルトを装着した人を2人用意し、お互いの体をヒモで縛った状態で2人の体が触れるとどうなるのでしょうか?
AさんがBさんを投げ飛ばした瞬間、空中でBさんがAさんを投げ飛ばします。
お互いの体はヒモで縛ってあるため密着状態は常に続き、宙を舞うAさんがBさんを投げ、そのBさんがAさんを投げ・・・という具合に無限ループになるのでしょうか。
2人の体は重力に反して空に浮かび上がるのか、それとも永遠に地面に叩き付け続けるのか。
どういう結果になるか検証してみたいですね。
省エネルギー化の助けとなるか?
ブラックベルトを使い、体への負担がない前提の話です。
自分の体力に関係なく対象物を投げ飛ばしてしまうブラックベルトの特製を上手に利用します。
投げ飛ばす力や方向を自分でコントロールすることで、重機がなくても建築資材を軽々移動させたり、災害救助のシーンや、事故現場など、ブラックベルトが活躍できる場所はたくさんありそうですね。
人手とブラックベルトさえあれば、環境問題も考えること無くこれらの作業を実施できるので、非常にエコなひみつ道具といえそうです。