世の中、いやなお客さんっていますよね。
そんな人たちに早く帰って欲しい時、役に立つひみつ道具があります。
その名も『ゴーホーム・オルゴール』。
安直な名前ですが、効果絶大なオルゴールです。
社長が家にやってきた
年始の面倒くさいあいさつをたくさん受けるのが嫌で、のび太の家(のび太のパパの家)に押しかけてきた会社の社長さん。
社長の横柄な態度に嫌気がさしていたドラえもんとのび太は、社長を一刻も早く家から追い出すための秘策を考えます。
ドラえもん11巻「いやなお客の帰し方」P24:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
そのうちの1つが『ゴーホーム・オルゴール』。
このオルゴールから流れるメロディを聴くと、身体が自動的に動き出し、家に帰りたくなる不思議な効果があります。
それにしても、のび太のパパ。
社長の避難先として選ばれるほど、会社ではいい関係を築いているんですね。
将来は出世間違いなしでしょう。
メロディは蛍の光
ゴーホーム・オルゴールは蛍の光のメロディが流れる仕様になっています。
別れの曲として定番ですが、こういう細かいところにこだわりを感じますね。
無理やり帰す効果あり
どうしても家にいたい社長は、ゴーホーム・オルゴールの音色を聴いてもその場を動こうとしません。
音量を上げると身体が勝手に動いて家を出ようとしますが、社長は必死の抵抗を見せます。
ドラえもん11巻「いやなお客の帰し方」P26:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
あまりにもしつこくオルゴールを使ってしまったがため、家の中にいたのび太のママが「実家に帰らせてもらう」と言い出す始末。
のび太のママには簡単に効いたのに、意地でも帰ろうとしない社長の執念が感じられます。
使用者本人には効果なし
ゴーホーム・オルゴールの音色を一番近くで聴いていたのはドラえもんですが、未来の世界に帰ると言い出すことはありませんでした。
オルゴールの周りにいる人には効果がないと思われ、近くにいたのび太にも影響がなかったことを見ると、数メートル以内の範囲は無効空間ということが想像できます。
ドラえもん11巻「いやなお客の帰し方」P26:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
実用的な場面
お店を経営する人にすれば、お客さんを帰してしまうなんてとんでもない!と感じる人もいるでしょう。
たしかに実際の店舗で使うにはちょっと無理があるゴーホーム・オルゴールですが、例えばイベント会場はいいかもしれません。
イベントが終わってもその場に残ってダラダラする人がいるため、そんな時にこのゴーホーム・オルゴールを使えば、一気に人がいなくなります。
あとは事件現場で野次馬が集まってしまった時、家にセールスマンが押しかけてきた時、暗い夜道で危険を感じる時など、使い方を考えるといろいろと応用が効きそうですね。