小さな音を増幅したり、大きな音を小さくしたり『拍手水ましマイク』は自由自在に設定できます。
ジャイアン、歌い納め
歌手を引退する決意のジャイアン(もちろんこれはジャイアンの嘘なのですが)。
『ホンネ吸いだしポンプ』で本意を理解したドラえもんとのび太は『拍手水ましマイク』でコンサートを盛り下げようと計画します。
ドラえもん40巻「ふつうの男の子にもどらない」P67:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ところが物の弾みでマイク音量がプラスに入ってしまい、盛大な拍手を送られたと勘違いしたジャイアンは感動とともに引退を取りやめてしまったのでした。
ドラえもん40巻「ふつうの男の子にもどらない」P69:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
音を調整します
『拍手水ましマイク』は本来であれば人が少ないコンサート会場を盛り上げるためのひみつ道具です。
ジャイアンコンサートを盛り下げるために音量をマイナスに設定し、大きい音ほど小さく再生されるよう計画していたのです。
空き地のステージの花の中にマイクを隠していたのですが、ジャイアンがそれを踏んづけた時にスイッチが逆になってしまったのですね。
ジャイアンの歌も届いていないはず
大声で歌うジャイアンの歌声は、『拍手水ましマイク』のおかげで観客の耳にはパラパラとしか届いていないはずです。
そう考えるとジャイアンコンサートのたびに『拍手水ましマイク』を使えば、ジャイアン本人は気持ちよく歌い、周囲の人たちへの影響・被害も最小限に抑えることができたのではないか、と思ってしまいますね。
スネ夫よ、お前もこっち側だ
もともとジャイアンを引退に追い込む計画にはスネ夫も加わっていました。
それが偶然マイクのスイッチが逆になってジャイアンは引退を撤回するのですが、ドラえもんとのび太はその後長い間みんなからの冷たい視線に耐える必要があったとコメントがでています。
ドラえもん40巻「ふつうの男の子にもどらない」P69:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その視線を送る人の中にスネ夫が混じっているのですが、おいスネ夫よ、お前も本来ならば批判される側にいるはずだろ?と感じる人がいても不思議ではありません。
被害者ヅラで平然とみんなと一緒に仲間を攻撃してくるスネ夫の冷たい人間性が見えてしまう一瞬ですね。