その場の状況を読み、人間のかわりにうまいことしゃべってくれるのが『腹話ロボット』です。
ただし大きな落とし穴があるので注意が必要です。
口先だけで生きる恐怖
口べたなのび太はいつも損する自分に嫌気を感じています。
『腹話ロボット』を使うと、人形が人間の口を動かして、その人の声でうまいことしゃべってくれる優れた機能があります。
ドラえもん32巻「腹話ロボット」P142:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
かなり無理なこじつけでも信用させてしまうのですが、ロボットを止めるとそれまでのウソがすべてばれるというデメリットもあるのです。
ママや先生、ジャイアンとしずかちゃんを上手に言いくるめたのはよかったものの、度が過ぎたことを公開したのび太は『腹話ロボット』を無理やり停止させ、窮地におちいってしまったのでした。
ドラえもん32巻「腹話ロボット」P149:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その場をとりつくろうプロ
『腹話ロボット』にかかれば、どんな状況でも口先だけでその場を切り抜けることができます。
本人の声を使うので全く違和感がないのです。
スネ夫もかなりやり手
相手の懐に忍び込むスネ夫は口先がうまいキャラクターです。
もちろんいつもうまくいくわけではありませんが、ジャイアンやママ、先生をいいくるめるシーンはよく見られますね。
諸刃の剣
『腹話ロボット』で一時的にピンチを切り抜けたとしても、ロボットを停止させるとそれまでのウソが一気にバレてしまいます。
その瞬間から全員を敵に回してしまうことになるため『腹話ロボット』は諸刃の剣であり、うかつに使うべきではありません。
ドラえもんは言います。
「口先だけでどんなうまいこといっても、ごまかしにすぎない」
まさにこの言葉の通りで、どれだけ『腹話ロボット』を駆使したとしても、悲惨な結果が待ち受けていることには変わりないのですから。