氷を自由自在いろんな形に変えることができる『氷ざいくごて』の紹介です。
現代の技術でも作れそうな気がしますが、電源不要なところも注目です。
素人とは思えない造形
かき氷を思う存分食べたいドラえもんとのび太。
そんな時、神奈川県ほどもある流氷のニュースを思い出したドラえもんは、のび太と一緒にどこでもドアでその流氷を訪れます。
ドラえもん18巻「大氷山の小さな家」P53:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
かき氷を作るだけでは飽き足らず、氷の中に部屋を作ることにした2人は、さっそく『氷ざいくごて』を使って氷を溶かし、次々と部屋を作り始めます。
あっという間に完成した氷の中の部屋は、それはそれは素晴らしい出来上がりになり、プロの大工さん顔負けの完成された仕上がりです。
ドラえもん18巻「大氷山の小さな家」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
その様子はホテルでもあり、ひみつ基地でもあり、子どもにとってはたまらない夢の空間なのです。
ストーリーのオチとして、お風呂上がりのパパが裸のままどこでもドアで流氷に来てしまうことはありましたが、野球や釣りで思う存分たのしい時間を過ごしたドラえもんとのび太なのでした。
電源不要の優秀なこて
『氷ざいくごて』のすごいところは、電源不要で氷を溶かすことができる点です。
ひょっとするとこての中に高性能バッテリーが内蔵されているのかもしれませんが、邪魔な電源コードがないだけでも快適さが違いますね。
高温、注意!
『氷ざいくごて』で氷に触れると煙のように水蒸気が上がり、みるみるうちに氷が無くなります。
ドラえもん18巻「大氷山の小さな家」P54:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
氷を溶かすだけなら床に水が溜まるはずですが、コミックでは氷からいきなり水蒸気に変わっていることがわかります。
つまり『氷ざいくごて』は、マイナス10℃前後の氷を一瞬で100℃以上に加熱するだけの熱量があることを意味しています。
これ、子どもが気軽に使えるような代物ではないことがわかりますね。
誤って手で触れようものなら、一瞬のうちに手が火傷します。
もしかすると、未来の優れた技術により、氷にだけ反応する特殊なこてなのかもしれませんね。