マグマ探知機

日本という国は狭いのでその分土地も高いです。

そんな日本でもしも自分で土地を作ることが出来たら・・・。

今回は児童漫画で日本の土地問題にまで切り込んだ話に登場した道具の一つ『マグマ探知機』の解説です。

マグマ探知機の本編での使われ方

のび太とドラえもんのお小遣いとパパのたばこ代が減らされました。

ママ曰く家の家賃が値上がりしたから切り詰めたというのです。

なぜ日本は狭く、高い家賃を払いながら家に住まないといけないのか?

何かいい方法はないか?

のび太とドラえもんの2人が出した結論は『新しく土地(島)を作る』という事でした。

海底火山を噴火させて新しい土地を作り、そこを自分たちの島にするというぶっ飛んだ発想です。

自分たちの島を作りたいドラえもんとのび太
ないものは作ればいい、素晴らしい考え方

ドラえもん9巻「無人島の作り方」P89:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

2人は日本周辺の海底を歩き、マグマ探知機でマグマ溜まりを探す旅に出かけます。

効果音が独特

マグマ探知機を使ってマグマを見つけたら音で知らせてくれるのが特徴ですが、その音は『マグマグマグ』です。

マグマ探知機の音
不思議な効果音

ドラえもん9巻「無人島の作り方」P94:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

マグマだから『マグマグマグ』。とてもわかりやすいですね。

単体で使ってもあまり意味なし

マグマ探知機でマグマの位置を突き止めたとしても、それ単体ではあまり意味がありません。

後ほど登場する『強力岩トカシ』を使い、海底の地かくをやわらかくしてマグマを意図的に噴出させて土地を作るという、かなり大それたことをやってのけるのがのび太とドラえもんなのです。

日本の土地問題

この話自体は70年代の高度成長期に描かれたものですが、日本が抱える土地が高いという問題については現在もあまり変わらない気がします。

子どもの頃はいまいちピンとこなかったのですが、大人になってから見ると、色々と身につまされる内容です。

『(土地が)なければ作ってしまえばいい』という発想もぶっ飛んでいますが、科学的な面から見てもこの島の作り方は間違っておらず、藤子先生の知識の深さとを伺い知ることが出来ます。

マグマ探知機が本当にあったら?

『マグマ探知機』が実際にあったとしたら、地震の動きを調べるために色々と役に立つ気がしますね。

地震や火山の噴火はもともとこのマグマが活性化する事でおこる自然現象です。

マグマの動きをあらかじめ知っておくことが出来たら、地震の発生をあらかじめ予知する事も出来るかもしれませんね。

もう少し小さな使い方だと、温泉の源泉を見つけ出したり、地熱発電の熱源を探すなどといった使い方がありそうです。

うかつに島を作るのは危険

そもそも現実的にできるできないは置いておいて、海底を歩いてマグマ溜まりを見つけ、ドラえもん達のように島を作るのは実はかなり難易度が高いことです。

島ができると海流が変わってしまい、これまで魚が獲れていた場所で突然水揚げがなくなってしまったり、付近を航行する船も航路が変わるので混乱をよんでしまいます。

土地が増えるのはいいとしても、その後の影響まで考えておかないと後から大変な思いをしてしまうのです。

似たような道具

似たような道具としてあげられるのは、地中の物を探すという点では、コミックス24巻に登場する『地中潜望鏡』が挙げられます。

こちらは土の中や床の中に埋まっている物を見ることができるようになります。

それとコミックス36巻に登場する『断層ビジョン』は土地の断面図をもとにして、地中に埋まったものを見ることができます。

マグマを探す用途であれば、マグマ探知機よりも断層ビジョンのほうが便利かもしれません。

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