『人間うつし』を飲んだ人の病原菌が広まり、その人そっくりの能力の人が増殖するのです。
のび太のばい菌ばらまきます
勉強ができる人がいたりスポーツ万能がいたり、世の中不公平であると訴えるのび太。
周りの能力を自分に合わせるひみつ道具として『人間うつし』というばい菌を受け取ったのび太は、街中を自分と同じ能力の人にしてしまいます。
ドラえもん45巻「人間うつしはおそろしい」P119:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
みんなが自分そっくりになった世の中を見て、今度は頭のいい人のばい菌をばら撒けばいいんだとどこまでいっても他力本願なのび太なのでした。
保菌者になって周りに影響
『人間うつし』を飲むと発汗して風邪のような症状になり、菌をばらまき始めます。
空気感染を引き起こして自分そっくりの人を増やしていくため、爆発的に増殖するのです。
感染した人は運動神経や思考能力などあらゆる点で自分と同じ能力になってしまうのです。
持続期間は不明だが一時的と思われる
『人間うつし』の明確な効果はコミックで紹介されていませんが、ドラえもんが持つひみつ道具のほとんどは使い捨てや一時的な効果なもののため、ずーっとのび太のままでいることは無さそうです。
ドラえもん45巻「人間うつしはおそろしい」P123:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
周りが自分と同じ能力になる影響
のび太は他人が自分と同じ能力になると平等になっていいと考えましたが、果たして本当にそうなのでしょうか?
自分と全く同じ人間ばかりだと個性がなくなり、面白味もありません。能力の優劣は消え、競争原理も働かなくなり、張り合いのない世の中になってしまうかもしれません。
かなり影響が大きそうなので無闇に使わないほうがいいかもしれませんね。
自分の能力を周りに広めるひみつ道具
周囲一帯に自分と同じ能力の人を増やすひみつ道具は他にもいくつかあります。
特殊な電波のようなものを広げて影響を及ぼすのが『ハンディキャップ』、自分の爪のアカを煎じて物理的に拡散させるのが『ビョードーばくだん』です。
お手軽なのは『ハンディキャップ』で、頭にかぶってダイヤルを調整するだけで範囲を設定できますね。
「日本じゅうがきみのレベルに落ちたら、この世の終わりだぞ」というドラえもんの明言が生まれたのもハンディキャップの回でした。