強い意思を育てるための『パンドラボックス』。
あの手この手で開けさせようとする箱の誘惑を断ち切ることはできるのでしょうか?
お化けを取るか、ママを取るか?
豆腐のようにやわらかい自分の意思を鍛えたいのび太。
ドラえもんは『パンドラボックス』を取りだし、いかなることがあっても箱を開けないようにしろとアドバイスします。
箱には怖いお化けが入っていて、のび太になんとかして箱を開けさせようと様々な誘惑をしかけてくるんですね。
ドラえもん19巻「パンドラのお化け」P103:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
新しく生まれ変わるんだ!強い意思のもとで頑張っていたのび太ですが、箱を物置に隠す様子をママに見られてしまいます。
0点の答案を隠していると勘違いされたのび太は必死に言い訳しますが、最後は結局ママに押し切られて箱を開けてしまったのです。
ドラえもん19巻「パンドラのお化け」P107:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
のび太にとって本当に怖いものは、お化けではなくてママだったということですね。
箱の戦略勝ち
たった数時間で箱を開けてしまったのび太ですが、ママに強制的に開けさせられたのも『パンドラボックス』が仕掛けた罠と考えることができます。
あの手この手を使って『パンドラボックス』は目的を果たそうとするので、のび太もそのことをしっかり理解しておけば無理やりにでもママから逃げることができたかもしれませんね。
のび太の苦手なもの、好きなものを一瞬で分析し、タイミングよく仕掛けたパンドラボックスの戦略勝ちといえるでしょう。
お化けの弊害は?
『パンドラボックス』のお化けに取り憑かれることによるデメリットは紹介されていません。
ドラえもん19巻「パンドラのお化け」P107:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
上の画像を見ると、たしかに恐ろしいお化けではありますが、のび太に危害を加えている様子はありません。
エネルギーを奪われてしまうのか、それとものび太の行動を邪魔するのか、影響は不明ですが、もし何もマイナスの要素がないとわかってしまうと意思を育てる効果がありません。
おそらく少年誌では書くことができないような過酷なお仕置きが待っているのかもしれませんね。
強い意思を育てよう
人生、何をするにしても強い意思と信念が必要です。
変わりたいのに変われない人、つまりのび太のようにダラけた人は『パンドラボックス』のようにある程度強制力の働く環境下で意思を育てる必要があります。
勉強、仕事、家事、育児などあらゆる場面で役立つ力なので、しっかり身につけておきましょう。