ドラえもんがいる未来の世界でも、小学四年生(雑誌)はちゃんと継続して連載されていることがわかりました。未来の子どもたちが読む雑誌、小学四年生2125年2月号を取り上げます。
のび太も読みたい未来の雑誌
ひょんなことからセワシくん(のび太の孫の孫)が購読している未来の小学四年生を読みたいと言い始めたのび太。これに関しては、のび太ならず誰でも未来の雑誌には興味がありますね。どうして今まであまりそういう話題にならなかったのかが不思議なくらいです。今から100年以上も先の未来ですが、小学四年生が長く読みつがれていることを考えると感慨深いものがありますね。
手のひらサイズの小学四年生
未来の小学四年生は、今では考えられないほど小さくコンパクトになっています。
手のひらサイズの書籍 ドラえもん10巻「百年後のふろく」P55:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
しかし、雑誌とはいっても紙ではありません。開くと絵が広がって動いて音が出る仕掛けになっていて、さながらちょっとしたシアタールームのようになります。
これが子ども向け雑誌かと思うと、豪華である ドラえもん10巻「百年後のふろく」P55:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
開く場所を広めに取ってしまうという問題がありますが、さすが未来の世界、子ども向け雑誌でこれだけの技術が取り入れられているのは圧巻です。未来の小学四年生を読み終わったのび太はおもしろかったと感想を述べます。コンテンツは1つも知らないものばかりですが、それでも面白いと感じるのは、内容が優秀なことに加え、新しいものを見る時のワクワク感や期待感がそうさせたのでしょう。
いつでも日記が未来の出来事を自動で記録するひみつ道具なのに対し、小学四年生2125年2月号は未来の子どもたちの文化や娯楽を垣間見せてくれる存在として対照的です。どちらも未来を知るという点では共通していますが、その方法がまるで異なります。
付録も豪華
子ども向け雑誌で忘れちゃいけないのは付録です。小学四年生2125年2月号にも、それはそれは豪華な付録が5つもついています。
- 算数名コーチ
- クイズパズル百科
- ジューンのハウスセット着せかえつき
- びっくり立体スコープ
- 日本一周大旅行ゲーム
算数名コーチは算数の問題を優しく解説してくれますが、大人が読んでも全く理解できない内容です。
理解不能 ドラえもん10巻「百年後のふろく」P56:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
クイズパズル百科は頭を使って解く傑作パズル集で、コンピューター脳を持つドラえもんが読むと思わずケケケケケと笑い声を上げてしまうほどに面白い内容になっています。ジューンのハウスセットは女の子向けの着せ替え人形+家のセットですが、広げると本物の家と同じくらいの広さまで大きくなります。

びっくり立体スコープは、スライドに入れた写真が目の前に飛び出す仕掛けになっています。日本一周大旅行ゲームは、サイコロを振って日本地図のマス目を進むと、止まった場所に本人が本当にワープしてしまう驚きのゲームです。

これだけそろった子ども向け雑誌、なんて豪華なんでしょう。特に日本一周大旅行ゲームは、実際にその場所に移動できてしまうわけなので、無料で旅行できるんですね。どこでもドアが存在している世界なので、旅行するという概念すらも今とは全く異なる感覚なのかもしれません。
タイムマシンで未来を訪れれば実際にこの雑誌を手に入れることができますが、自動販売タイムマシンがあれば未来のお金を用意できれば同じようなことが実現できそうです。時間を超えた買い物という発想はドラえもんの世界ならではの面白さです。
気になるお値段は?
大人が読んでも絶対に楽しめる内容に仕上がっている小学四年生2125年2月号。気になるのはそのお値段なのですが、ストーリーの中では残念ながら語られていません。そもそもドラえもんの世界において、未来の道具の値段が全く登場しません。ドラえもんが金欠ということは知られていても、物価はわからないんですね。子ども向けマンガということもあってか、その辺りの事情はウヤムヤになっているのかもしれません。ただし、小学四年生2125年2月号のターゲットはあくまでも小学生(子ども)です。現代の物価にして数百円で購入できるのは間違いないと考えられますが、その値段でこの内容は、現代の我々からすると途轍もなく破格といえます。
スピードどけいで時間を飛ばして2125年まで行けば、この雑誌が実際にどんな内容かを確認できます。もちろんそんなことはできませんが、未来の雑誌がどんな姿をしているかを想像するのは、ドラえもんファンならではの楽しみ方のひとつです。
このひみつ道具が印象に残る理由
このひみつ道具の面白さは、ただ便利なだけではなく、使った瞬間に日常の見え方が少し変わるところにあります。ドラえもんの道具は、困りごとを一発で解決してくれるように見えて、実際には使う人の性格や判断がそのまま結果に出ます。のび太が使えば楽をしたい気持ちが前に出ますし、ドラえもんが使えば助けるための道具になります。同じ道具でも、誰がどんな目的で使うかによって印象が変わるのです。
また、名前や見た目が身近であるほど、効果とのギャップが強くなります。普通ならありえないことが、手の届きそうな形の道具で実現してしまう。そこに読者が「自分ならどう使うだろう」と想像したくなる余白があります。物語の中での出番が短くても、発想がはっきりしている道具は記憶に残りやすいですね。
日常で使うなら注意したいこと
もし現実にこの道具を使えるなら、まず考えたいのは周囲への影響です。自分にとって便利でも、家族や友達、近くにいる人に迷惑がかかるなら正しい使い方とはいえません。ドラえもんのエピソードでは、最初は小さな願いから始まった使い方が、だんだん大きな騒動に広がることがよくあります。便利さに気を取られるほど、基本的な確認を忘れてしまうのです。
効果の範囲、持続時間、元に戻す方法、失敗した時の対処。これらを分からないまま使うと、どんなに魅力的な道具でも危険になります。ひみつ道具は夢をかなえるアイテムである一方、使う人に責任を求めるアイテムでもあります。そこまで含めて考えると、単なる便利グッズではなく、未来の技術との付き合い方を教えてくれる存在だといえるでしょう。
読者が想像を広げやすい道具
作中で描かれた使い方は、この道具の可能性の一部にすぎません。学校で使ったらどうなるか、家で使ったらどうなるか、旅行や災害時に役立つのか、逆にどんなトラブルが起きるのか。そう考えていくと、短い登場シーンだけでは見えなかった魅力が広がります。
ドラえもんのひみつ道具紹介の楽しさは、性能を確認するだけでなく、その先の使い道を読者自身が想像できるところにあります。この道具も、便利さ、危うさ、ユーモアが同時に詰まっているからこそ、もっと深く考えたくなる一品です。
もう一歩踏み込んで考える
この道具を本当に使うなら、最初に小さな目的から試すのがよさそうです。いきなり大きな問題を解決しようとすると、効果の予想が外れた時に被害も大きくなります。まずは安全な場所で、短い時間だけ使い、どこまで思い通りになるのかを確かめる。未来の道具であっても、慎重な試運転は欠かせません。
そして、道具に頼りすぎないことも大切です。ひみつ道具はきっかけを作ってくれますが、最後にどう行動するかは使う人しだいです。のび太が失敗してもどこか憎めないのは、道具に振り回されながらも、そこに人間らしい弱さや願いが見えるからでしょう。





