みんな知ってる定番中の定番!スモールライトの紹介です。
スモールライト
少し昔の懐中電灯型のライト照射式ひみつ道具で、照射したものの質量を変換して小さくすることができます。
ライトの照射時間によってどの程度の大きさにするか調節することができるほか、ビックライトモードがあり、小さくなっている状態を解除することも可能です。
照射後、一定時間が経過すると自動的に元の大きさに戻ります。
対象の一部にライトが当たっても対象全体が均等に小さくなるほか、人間に照射した場合、着ている服や靴も同時に小さくすることが可能です。
定番のひみつ道具が初登場
ドラえもんといえばスモールライト!と言われるほど、世間で知られているひみつ道具です。
コミック5巻にして初登場するわけですね。
のび太のおじさん(のび郎)が子どもの頃、戦時中に体験した時の話。
ドラえもん5巻「ぞうとおじさん」P184:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
動物園の象のハナ夫を救出する涙ぐましいストーリーの中で、スモールライトは登場します。
象を小さくして「ゆうびんロケット」に詰め込み、遠くインドのジャングルに逃がすことができたドラえもんとのび太。
その後、のび郎おじさんがインドでハナ夫らしく象に命を助けられるシーンが紹介されます。
感動のストーリーですね。
ドラえもん5巻「ぞうとおじさん」P186:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
ひみつ道具の中でも画期的
物質の質量を変換し、任意の大きさまで小さくすることができるスモールライトの登場は、ドラえもんの歴史に大きな影響を与えるひみつ道具の一つに数えられます。
1970年代のコミック5巻の初登場から、今なお長編アニメ映画にも幾度となく登場するスモールライトは、使用用途のバリエーションが豊富。
- 象のハナ夫のように、対象物を小さくして持ち運びをラクにする
- 自分たちが小さくなって大冒険する
- 憧れの牛乳風呂に入る
- 敵を小さくして無力化する
大長編のび太と海底鬼岩城P192:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
など、登場するたびに読者を魅了し続けます。
使用方法のアイデアが尽きない定番のひみつ道具として、これからもドラえもんの物語を大いに盛り上げてくれることと思います。
時間制限がポイント
スモールライトを浴びた人は、一定時間が経過すると元の大きさに自動的に戻るようになっています。
大長編「のび太と小惑星」では、小さくなったドラえもん達が敵につかまり、あと一歩で命を奪われてしまうギリギリのところで体が元の大きさに戻って大逆転!というシーンがありました。
スモールライトが何らかの原因で故障したとしても、小さくなった状態で数日間過ごせば、体は元に戻るというわけ。
小さい世界は危険がいっぱい
体が小さくなると、普段通りの生活を送ることはできません。
全ての物が大きくなっているので、食事はおろか、着るもの、移動、睡眠など、あらゆることに気を配る必要が出てきます。
もし外出する場合は、誰かの援助がなくては安全に出歩くことすらできません。
今までは気にもとめていなかったアリや昆虫など小さい虫であっても、体が小さくなった状態では恐ろしい外敵に早変わりします。
おもちゃの家を用意してもらい、着せ替え人形の服を着るなどして、室内で安全に過ごすのが一番かもしれませんね。
夢が詰まったスモールライト
制限時間があるとはいえ、スモールライトがあれば世の中の常識が一変します。
体を小さくすれば、食料問題はほぼ解決します。
物流の世界でも効率性が格段にアップします。
新しいアトラクションだって一気に増えることでしょう。
定期的にライトを浴びることを条件に、シェアハウスなどで複数人が同居しても土地の問題も考える必要がありませんね。
スモールライトが実現すれば、世の中がひっくり返るほどのインパクトがあるのは間違いありません。
実現を待とう
たくさんの人が実現を期待するスモールライトですが、いっこうにそういうニュースは聞こえてきませんね。
科学の進歩により実現可能かどうか、えらい科学者さんに教えてもらいたいものです。