フープを置いた場所に落とし穴を簡単に作ることができる『そくせき落とし穴』。
一人用の狭いスペースを作るときにも便利なひみつ道具といえるでしょう。
恥ずかしいのび太
自分よりもドジな多目くんが転校してきたことを喜ぶのび太は、つい多目くんに対して上から目線で対応してしまいます。
意外にも多目くんはそれをのび太の親切心と捉えていたようで、再び転校することになった多目くんの感謝の言葉を聞いたのび太は「穴があったら入りたい」と恥ずかしく申し訳ない気持ちになります。
ドラえもん23巻「ぼくよりダメなやつがきた」P111:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
どこでドラえもんは『そくせき落とし穴』を取り出し、家の玄関前でのび太を落とし穴に落とし、反省を促すのでした。
ドラえもん23巻「ぼくよりダメなやつがきた」P111:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
簡易的な四次元空間
『そくせき落とし穴』を置いた地面には人ひとりが入れる小さいスペースが生まれます。
のび太のように反省する場所として使ったり、身を隠す場所として利用することも可能。
周りからみると突然地面に空いた穴にしか見えないので、注目を浴びることは間違いありません。
攻撃用の穴
大長編『のび太と鉄人兵団』では地球に押し寄せるロボット軍団に立ち向かうドラえもんたちが身を隠す場所を作るために『そくせき落とし穴』が使われています。
大長編のび太と鉄人兵団P183:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
子どもが中に入り、床には予備の攻撃用ひみつ道具をいくつか保管しておくだけのスペースはあるようです。
隠れて相手を攻撃することを考えると、『そくせき落とし穴』はかなり優秀な道具の1つといえるのではないでしょうか。
深さは自由に変えられる(はず)
『そくせき落とし穴』の設定を変更すれば穴の深さを自由に変えることが出来ると思われます。
多目くんの回でのび太は穴の中から手を伸ばしてやっと地面から指先が見えるほどの深さでした。
一方、『のび太と鉄人兵団』では上半身が見える深さになっているところを見ると、自由に深さを変更できるものと思われます。
それはそうですよね、落とし穴を使うのは大人も子どもも想定しているはずなので、状況に応じた深さに設定できるのは当然でしょう。