送信機を取り付け、映画やお芝居をタダで見てしまおう!という犯罪にもつながりかねないひみつ道具『ただ見セット』の紹介です。
犯罪になる『ただ見』
どうしても読みたいマンガがあり、のび太は空き地にしかけた『ただ見セット』を使ってスネ夫のマンガを盗み読みするのです。
ドラえもん18巻「のび太の部屋でロードショー」P7:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
『ただ見セット』の本来の目的でもあるように、映画やお芝居をタダで見ようとしてドラえもんとのび太は映画館に忍び込み、ただ見セットをしかけます。
いよいよ上映開始!と思ったら、うっかり送信機と受信機を逆に取り付けていたようで、のび太の部屋の様子がデカデカと映画館に映し出されてしまったのでした。
ドラえもん18巻「のび太の部屋でロードショー」P11:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
お金を払わずにサービスを受けること
ドラえもんとのび太がやろうとしていたことは、お金を払わないでサービス(映画やお芝居)を受けるもので、要するにそれはドロボウと同じことです。
今の世の中はYouTubeに映画やテレビ番組が違法アップロードされていますが、やっていることはあれと同じなんですね。
もちろんドラえもんは子ども向けのマンガということだけでなく、原作が描かれたのは20年以上も昔のこと。
今と昔の考え方の違いもあり、こういうテーマでマンガが描かれたのだと思います。
世の中の常識はどんどん変わるために、それに合わせて頭を柔軟にする必要がありますね。
監視カメラとは違う
『ただ見セット』と監視カメラは似たような機能がありますが、これらは似て非なるものです。
『ただ見セット』は受信と送信の両方に対応しているため、使うカメラを変更することでこちら側の映像を送ることができます。
監視カメラは一方的に情報を送るだけですし、設置のしやすさを考えても『ただ見セット』のほうが能力が上ですね。
やはりのび太は商売上手
ドラえもんの道具を目にすると、いつものび太は独特な使い方やお金儲けを考えるクセがあります。
今回もいつもと同様にすぐビジネスにつなげてしまったのです。
ドラえもん18巻「のび太の部屋でロードショー」P9:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
商魂たくましいといいますか、天性の才能といいますか、のび太は人よりも想像力に優れ、行動力にあふれる少年といえるでしょう。