タケコプター

ドラえもんの代名詞ともいえるほど、知名度も人気もあるのがタケコプター。

『♪空を自由に飛びたいな、はい、タケコプター!』

の言葉はあまりにも有名ですね。

空に憧れを持つ人間の欲望を刺激するひみつ道具、それがタケコプターです。

定番中の定番、タケコプター

コミックス第1巻から現在に至るまで、ずっと登場し続けるタケコプター。

空の散歩や旅行に使ったり、大長編では冒険の目的地に向かって大移動する時の重要なお供として使われます。

ドラえもんが持つひみつ道具の中でも搭乗する頻度がとても高く、定番の道具といえます。

体のどこにつけても大丈夫

タケコプターは頭に取り付けるのが一般的に思われていますが、実は体のどこに取り付けても空を飛ぶことができます。

タケコプターが初めて登場したコミック1巻では、背中にタケコプターを取り付けて空を飛ぶドラえもんが描かれていました。

体の中心部にあたる背中に取り付けたほうが空中でもバランスを取りやすくて合理的に見えますが、いつの頃からか、頭頂部につけるのが常識になりましたね。

複数のタイプが存在するタケコプター

実はタケコプターは始動方法が2種類存在し、さらに飛行原理が2種類存在します。

  • ボタンスイッチタイプ
    • 揚力を発生するタイプ
    • 反重力を発生するタイプ
  • 思念タイプ
    • 揚力を発生するタイプ
    • 反重力を発生するタイプ

絵を見るだけでは区別が難しいのですが、これらの4つのタイプに分類することができます。

ボタンスイッチタイプ

タケコプターの始動スイッチを押すことでプロペラが回転し始めるタイプ。頭に乗せる前にスイッチを押すと、タケコプターが勝手に飛んでいってしまうおそれがあります。

思念タイプ

使用者の「飛びたい」という思念(思い)を受けると始動するタイプ。

続いてタケコプターを使って飛ぶ原理による違いです。

揚力を発生するタイプ

タケコプターと体の接地面には強力な吸盤があり、プロペラが力強く回転することで揚力(飛ぶ力)が発生して使用者の体が浮かび上がります。

しかし現代の科学では、揚力によって飛行するタケコプターの実現は物理的に不可能と結論付けられています。

反重力を発生するタイプ

使用者の周りに反重力場を発生させることで浮かび上がります。この原理が発明されれば、あらゆる新種の発明品に応用することが可能になると言われています。

タケコプターを長持ちさせる方法

大長編でタケコプターの電池切れ・バッテリー切れは定番ですが、スネ夫のラジコン好きが功を奏してタケコプターを長持ちさせる方法が見つかりました。

通常タケコプターは時速80km/hで連続8時間つかうとバッテリーが上がってしまいます。

ところが4時間駆動・20時間停止のサイクルを繰り返すことでバッテリーを飛躍的に長持ちさせることができるんです。

大長編以外でバッテリーが切れたことがある

大長編になるとタケコプターは決まってバッテリーが切れたり故障することで有名ですが、なんと普段の日常でもタケコプターのバッテリーが切れてしまう珍しいシーンが描かれています。

ドラえもんプラス2巻では、のび太が通学でタケコプターを使おうとするとバッテリーが切れていて落下してしまったのです。

高い位置から落下すると危険

ドラえもんプラス2巻「ピンチランナー」P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

比較的安いのかもしれない

ドラえもんのポケットにはタケコプターが大量にストックされています(といってもせいぜい5本〜6本程度)。

いつも金欠に見舞われているドラえもんがこれだけ大量に持っているということは、未来の世界ではタケコプターは誰でも入手できる比較的安いひみつ道具なのかもしれません。

それであれば、せめて大長編の時くらいタケコプターをたくさん持っておいたらいいじゃないかと言われそうですが、そこはご愛嬌です。

実現の可能性

タケコプターの大きさの浮遊装置では、人間の体が浮かぶことはないと物理的に解明されています(→角運動量保存の法則)。

様々な学者が研究し、テレビ企画などでも考察され尽くした話題ですので、今後タケコプターが実現されるためには全く新しい技術が開発されるのを待つしかありません。

人の空に対する憧れは相当なもの。

人間の飽くなき探究心と好奇心が、タケコプターを実現させてくれる唯一の材料といえるでしょう。

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