どんな場所でも相手と通信ができる、トランシーバー型の『通信機』というひみつ道具です。
のび太の海底ハイキングの途中、地上(ドラミちゃん)と交信するために使われた重要なアイテムです。
のび太の海底ハイキング
夏休みを利用し、のび太が海底を歩いて日本からアメリカ(サンフランシスコ)まで行くことを計画。
ドラえもんがメンテナンス中のため、ドラえもんの妹ドラミちゃんの助けを借りて実現しました。
たくさんある海底ハイキングセットの1つが『通信機』です。
通信機はトランシーバー型で、手で持つことができる便利なものです。
ひみつ道具の力で海の中に入ったのび太は地上のドラミちゃんと通信しますが、深部に行くほど魚もいなくなり、寂しくなります。
ドラえもん4巻「海底ハイキング」P56:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
途中、鳥島沖で海底火山が噴火し、のび太はその影響による海底地震に巻き込まれてしまいます。
通信機を含むほぼすべてのひみつ道具を紛失してしまいますが、運良く周囲を調査していた深海潜水艇にしがみつき、地上まで戻ってきたのび太でした。
アニメではどういう使われ方をしたか
大山のぶ代ドラえもん版・水田わさび版ドラえもんでは、通信機の形がトランシーバー型→インカム型に変わっています。
海に入ることになった基本的な流れと、通信機を使うタイミングは同じです。
地上と交信しながら深海を目指す様子も同じで、随所に共通点が見られますね。
通信機の優れた性能
1万メートルの深海でもタイムラグなしで地上の通信相手と会話することが可能な通信機。
水圧や衝撃にも耐え、声もクリアに届いているようです。
現実世界で深海1万メートルといえば、それこそ真っ暗で不気味な世界が広がり、奇妙な深海魚たちがウロウロしていますよね。
今の技術で、ここまで頑丈で性能のいい通信機はありません。
ドラえもん4巻「海底ハイキング」P57:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これであれば、登山の時の緊急用の道具として使えたり、ひょっとすると地上であれば世界中どこにいても相手と会話できるかもしれませんね。
問題は、そこまで強力な電波を発しているということは、人体への影響がどの程度あるのかということ。
こればかりは、通信機が実現してみないことには何ともわかりません・・・。
通信機の進化版があった
無線通信のひみつ道具といえば、『糸なし糸電話』や大長編「アニマル惑星」で登場する『糸なし糸電話型トランシーバー』がとても似ています。
大長編のび太とアニマル惑星P122:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
糸なし糸電話型トランシーバーは相手がいるところまで案内してくれるので、通信機の進化版といってもいいでしょう。
現代の通信機(トランシーバー)
現代でも通信機は開発されていますが、おもちゃのような性能だったり、コミックのような高性能なものではありません。
軍が使うようなものであれば少しはマシなんでしょうが、機械が大型化してしまい、持ち運ぶには不向きですね。
未来の通信機として欲しい
通信機と同じ性能の道具が現代にあれば、本当に便利なひみつ道具の1つですよね。
通信手段として海底だけでなく、海外にいるときやスマホでは電波の届かない場所にいるときにはあれば重宝するでしょう。
原作のトランシーバー型ではなく、手を使わないインカム型の方が使い勝手が良さそうなので、実現するなら後者で。
また、同じく海底ハイキングで活躍した『コンクフード』と同じく、災害場所での救出活動や連絡対応などにも重宝するものなので、そういうところでも役立ててもらいたいですね。