忘れ物をしていたり、本当はやらなければいけないことを忘れてしまっている時、『わすれ鳥』があれば鳴き声で教えてくれます。
かわいい鳥をモチーフにした不思議なひみつ道具を紹介します。
のび太のパパはおっちょこちょい
普段から物忘れがひどいのび太のパパ。
手紙を1ヶ月近く出し忘れていたり、人の家に財布を置き忘れたりするなど、なかなか珍しいほどにおっちょこちょいな性格をしています。
ドラえもんに『わすれ鳥』を借りたのをいいことに、訪問したお客さんの家でそれを自慢したり大笑いしていたところ、なんとわすれ鳥ごと家に置き忘れてしまったというから救いようがありません。
ドラえもん12巻「わすれ鳥」P35:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
さすがのドラえもんもそこまで想定していなかったようで、のび太のパパの物忘れのひどさは筋金入りということが証明された回でした。
現代版のリマインダー
わすれ鳥は一種のリマインダーです。
やるべきことを忘れていたら自動的に教えてくれる点で、現代のリマインダーよりも一歩先を進んでいます。
具体的に何を忘れているかまでは教えてくれませんが、忘れていた本人は気付いているようなので、それはそれで良しとしましょう。
ドラえもん12巻「わすれ鳥」P35:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
パパの考え方が間違っている
わすれ鳥を借りたパパは、これがあれば忘れ物がなくなる!と自信を持ち、本当ならすぐにポストに投函しておくべき手紙を後回しにしました。
ドラえもん12巻「わすれ鳥」P34:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これです、パパのこの考え方が全ての元凶なのです。
わすれ鳥はあくまでも補助的な役割でしかないので、基本的にはパパが自分の頭でちゃんと覚えて置かなければいけないのです。
道具があるから大丈夫という安心感に加え、他人任せにしているパパの考え方が物忘れにつながっていると考えられます。
リマインダーやメモ帳は、頭の中身を全て吐き出してスッキリする目的もありますが、それはあくまでもリマインダーやメモ帳を肌身はなさず持っていることが前提です。
のび太のパパのように物忘れがひどい人は、自分で覚えておくんだという強い意思が必要なのです。
パパの面倒まで見てくれるドラえもんに感謝
ドラえもんは、もとはといえばのび太を助けるために未来からやってきました。
それがパパの面倒まで見るとなれば、ドラえもんだって大変です。
それを嫌な顔1つせず、すんなり助けてくれるドラえもんに感謝ですね。
ドラえもん12巻「わすれ鳥」P33:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄