事故や事件が起きる場所をあらかじめ予言することができる『ヤジウマアンテナ』を紹介します。
人の不幸は見世物ではない
なにか話題性のある事件を自分の目で見てみたい!
そう願うのび太はドラえもんから『ヤジウマアンテナ』を借ります。
ドラえもん34巻「ヤジウマアンテナ」P26:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
おじいさんのヒゲが燃える事件や銀行強盗、はたまたガソリンスタンドの大爆発といった大事故の現場を正確に予言できるのが特徴です。
その中でもガソリンスタンドの爆発は、それによって発生する犠牲者の数を考え、ドラえもんとのび太は未然に事故を防ぐことに成功します。
しかし本当にそれでよかったのか、疑問が残る終わり方となりました。
ドラえもん34巻「ヤジウマアンテナ」P33:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
音の大きさで判断
『ヤジウマアンテナ』は指定の範囲内で発生する事件や事故の重大さに合わせてベルが鳴り響きます。
その音で判断すればある程度の深刻さを予言することが可能です。
近づくな、危険
事故発生の現場が特定できても、できるだけその場所からは離れておきましょう。
下手すると自分自身がそこに巻き込まれる可能性もあるわけなので、ヤジウマというのは本当は危ないのです。
歴史の大幅な改変
ガソリンスタンドが爆発して大勢の被害者が出ることを『タイムテレビ』で事前に知ったドラえもんとのび太は、あろうことかそれを未然に防ぐ行動に出ました。
人道的に見ればもちろんそれは正しい行為ですが、未来を変えてしまうことでもあるのです。
果たして2人の行為に対してタイムパトロールはどのような判断を下すのでしょうか。
ガソリンスタンドは爆発しない
『ヤジウマアンテナ』では、トラックがガソリンスタンドに突っ込んで周囲が火の海に包まれる描写がありますが、実はガソリンスタンドに車が突っ込んでもスタンドは爆発しない仕組みなっているのはご存知でしょうか。
ガソリンが入ったタンクは地下に埋められているので、たとえ給油機が爆発しても地下のタンクには影響がないのです。
ほら、これまで関西淡路大震災や東日本震災の時でも、ガソリンスタンドが爆発したなんてニュースはなかったですよね。
まぁドラえもんはあくまでもマンガですので、それっぽく表現したのでしょう。