『みたままベレー』と組み合わせて使うと色あざやかなスケッチ画を完成させる『自動二四色ふで』。
写真のような絵を仕上げるためには必須のひみつ道具です。
絵?写真?
パパの遺伝子は引き継がれなかったのか?
のび太は絵が大の苦手で、幼稚園児並みの作品に恥ずかしさを隠せません。
ドラえもんから借りた『みたままベレー』と『自動二四色ふで』を駆使し、まるで写真のような絵を描くことに成功。
ところが、美術の宿題スケッチをひみつ道具を使って描いた絵を提出してしまったからさぁ大変!
周りからは絵だと信じてもらえず、ひどい目にあったのでした。
ドラえもん34巻「みたままベレーで天才画家」P53:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
これが無くても絵は描けます
スケッチは基本的に『みたままベレー』が筋肉に司令を出して描くため、『自動二四色ふで』がなくても鉛筆やペンを握っておけばスケッチは可能です。
色鮮やかに、まるで本物の写真のように仕上げるために『自動二四色ふで』が活躍するのです。
実写のような色使いが可能
誰が見ても写真にしか見えない驚異的な描写力を誇る『自動二四色ふで』。
見た目は何の変哲もないただの鉛筆ですが、その中には数々の色を作り出す仕組みが埋め込まれていると考えられます。
色同士を混ぜ合わせて無限の色を作り、見たものを忠実に再現してくれるのですね。
ドラえもん34巻「みたままベレーで天才画家」P48:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
もし芸術家がこのペンを使ったら?
もし『自動二四色ふで』が実在し、芸術家がこれを使ったらどうなるのでしょうか。
頭でイメージした色がそのまま発色するため、いちいち絵の具を変える必要もなくなるでしょう。
しかし芸術家というのは色と色を混ぜ合わせる行程の中で、頭の中のイメージを整理しているという話も聞いたことがあります。
ひょっとしたら描く前にはイメージがまだ出来上がっておらず、創造(想像)しながら絵を描きすすめているとすれば、『自動二四色ふで』も効果が期待できないかもしれません。
いずれにしても真の芸術家の域に達した人にしてみれば、この類のひみつ道具は邪推な存在なのかもしれませんね。