『次元ローラー』を使うと、3次元の空間を4次元に広げることができます。
新しい野球場
ジャイアンたちの野球の誘いを頑なに断るのび太。
聞けば、打たれた球が隣家のガラスを割り、それをのび太のせいにされるのが嫌なんだとか(そりゃそうです)。
ボールが家に飛び込まないようにするため、ドラえもんは『次元ローラー』で空き地を広げ、どれだけ打っても民家に被害がでなくなったのです。
藤子F不二雄大全集ドラえもん11巻「次元ローラー」P683:小学館
ところが空き地が広すぎることで、今度は新たな問題が発生していたのです。
狭い場所を無限に広く
『次元ローラー』は3次元の空間を4次元に広げることができる不思議なローラーです。
壁に向かって地面の上でローラーを転がすとその方向に床と壁が広がり、どこまでも拡大することができます。
ところが建物の外観に変化はなく、中だけ広がる仕様なのです。
広げすぎはいいことばかりではない
とにかく土地を広げて有効活用しようとする気持ちはわかりますが、広すぎることが逆に問題を引き起こすかもしれません。
庭の草むしりはいつまでたっても終わらないし、掃除も大変です。
浴室は広すぎて落ち着かず、リビングから玄関まで遠すぎて移動に苦労します。
キャンセルも可能だが注意が必要
一度広げた空間はキャンセルして戻ることが可能です。
ところが戻す時の反動で、一時的にもとの広さと比べて縮んでしまう仕様があります。
理屈は全くもって不明ですが、そのことは頭に入れておきましょう。
賢い使い方
『次元ローラー』が有効活用できるのはやはり土地問題でしょう。
特に住居や店舗はこれを賢く利用することができます。
建築費や家賃を抑えるため、どれだけ狭くてもいいのでとにかく金額的にリーズナブルなものを契約します。
あとは入居後に『次元ローラー』で中身を好きなだけ広げることで、格安で広大な場所を確保できるというわけ。
狭い土地でも有効的に利用できますね。