自由に体の一部のパーツを増やすことができる『人造目玉、足、うで、口』というひみつ道具を紹介します。
これさえあれば、世界最強(最恐?)の人間になることだってできるんです。
カバンに入った目、足、うで、口
『つけかえ手ぶくろ』で目玉の位置を交換したのび太ですが、まだ体のパーツが足りません。
ドラえもんがポケットから取り出したカバンの中には、驚くべきことにスペアの目玉や足、うでがたくさん入っているではありませんか!
これを見たのび太は悪知恵がむくむくと働き始めます。
のび太「つかいかたをくふうすれば、大もうけできる、ウシシ」
そう、のび太はドラえもんのひみつ道具を使い、一儲けしてやろうと悪巧みしていたのです。
ドラえもんからまんまとカバンを奪い取ったのび太は、次々と行動を起こし始めるのです。
のび太ならずとも、未来のひみつ道具を手にする人間はその魅力に取り憑かれ、悪い使い方を考えてしまうものなのですね。
のび太が取った行動
ドラえもんから人造目玉、足、うで、口を奪ったのび太が取った行動は次の通り。
ママを驚かす
お手伝いして欲しいと言ってきたママに対してのび太が渡したのは一本の腕。
これに驚いたママはその場で卒倒してしまいました。
ドラえもん7巻「ねこの手もかりたい」P159:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
スネ夫を驚かす
目玉と口を手に取り付け、スネ夫の部屋の窓からニュッと現れてスネ夫を驚かせました。
スネ夫を驚かす2
スネ夫の家に上がり込んだのび太は、3つ目の顔をスネ夫に見せて驚かせました。
ドラえもん7巻「ねこの手もかりたい」P160:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
トランプの手札を盗み見る
友だちと遊んでいる時にトランプの手札をこっそり盗み見て、ゲームを有利に運ぼうとしました。
大福をだまって食べる
ゲームの景品として用意した大福を、みんなにバレないようにこっそりと食べてしまいました。
ドラえもん7巻「ねこの手もかりたい」P163:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
パーツの貸し出し
のび太が一番やりたかったことがこれ。
しずかちゃんの意外な悩みが判明する
順調にパーツレンタルがスタートし、さっそくしずかちゃんが悩み相談にやってきました。
なんと「もっとパッチリした目に変えたい」というではありませんか。
しずかちゃんは今でも十分に魅力的な女の子ですが、やはり自分にしかわからない悩みを抱えていたのですね。
のび太は少女漫画のようなウルウルした目玉をしずかちゃんに渡しますが、これがなんとウルウルしすぎて涙が常に止まらないという欠陥商品だったのです。
ドラえもん7巻「ねこの手もかりたい」P166:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
水虫もちの足に交換したスネ夫
もっと身長を伸ばしたいという悩みを抱えたスネ夫は、女性物のスラリとした足に交換します。
顔や胴体の大きさと明らかに不釣り合いな格好ですが、問題はそこではありません。
なんとその足は水虫がひどく、我慢できなくなったスネ夫が怒鳴り込んできたではありませんか!
リアルな設定かもしれませんが、ここまで細かい演出が必要だったのでしょうか?
ねこの手もかりたい
自由自在に体のパーツを入れ替えることができる今回のひみつ道具。
前回紹介した『つけかえ手ぶくろ』と一緒に使うことで、人が持つ体のコンプレックスの解消に役立つでしょう。
上手に手を増やせば、2つ以上の作業を同時並行で進められそうですね。
のび太がトランプの手札を盗み見したときのように、手を数本つなげることで遠くまで届くようになるため、忙しい時に上手に使いこなせばかなり効率がアップすると考えられます。
現代で開発されれば大ヒット間違いなしの商品でしょうが、倫理的な問題から抗議団体が販売停止の運動などをするかもしれませんね。