鉱物で一番硬いといわれるダイヤモンドは、美しい輝きを放つ宝石として人々を魅了します。

しかしその美しい輝きの裏で恐ろしい災厄をもたらすダイヤも存在するのです。

今回はそんなちょっと不吉なひみつ道具『悪運ダイヤ』を紹介します。

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悪運ダイヤとは?

悪運ダイヤはその美しさとは裏腹に、恐ろしい効果を持っています。

キレイな悪運ダイヤ

不気味な輝きを放つ

ドラえもん8巻「悪運ダイヤ」P59:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

まず、自分の身体にダイヤをこすりつけて自分の感覚を移したところで道に捨てます。

そしてこのダイヤを拾った人に自分の身体への痛みや苦しみを肩代わりしてもらいます。

誰かがそのダイヤを持っている間は、自分が痛みを受けても痛みは感じず、ダイヤの持ち主に移ります。

効力は相手がダイヤを持っている限り続き、手放すと痛みを感じなくなります。

本編での使われ方

外を歩いていれば転んだり物が落ちてきたり、家にいればうっかり画びょうを踏んだり、とにかく運の悪いのび太。

そんなのび太のためにドラえもんが出したのが『悪運ダイヤ』です。

身体にこすりつけて痛みを他人に移せると聞き、のび太はさっそく実行しようとしますが、いざとなると
誰にダイヤをあげるかで悩んでしまいます。

ダイヤを誰にあげるか悩むのび太とドラえもん

不幸の宛先は誰か?

ドラえもん8巻「悪運ダイヤ」P60:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

誰かに渡すのに気が引けるのであれば、道に転がしといて誰かが拾うのを待てばいいと、ダイヤを道に置いて様子を見る二人でしたが・・・。

悪運ダイヤで試される良心

悪運ダイヤとは結局自分の痛みを無関係な他人へと押し付けるわけですから、ダイヤを拾った方にしてみれば身勝手で迷惑な話です。

そんな事を考えたらとても使えませんが、やはり良心をとがめてくるのが人間というものです。

しずかちゃんがダイヤを拾おうとしたのをのび太が制止してしまったりなど、根の優しいのび太はなかなか実行に移すことができないのです。

最終的にドラえもんが「誰かに拾われないと意味がない」と遠くに投げ捨ててしまいます。

心のやさしいのび太

これがのび太のいい所

ドラえもん8巻「悪運ダイヤ」P64:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

それでもやはり誰かに痛みを押し付けるのは良くないという結論に達し、自分の頭を殴りながら(持っていれば痛みが移るので)ダイヤを拾った人を探すことにしました。

のび太らしい結論です。

結局はジャイアンがダイヤを拾っていたことが判明したので、日々の行動をこらしめるためにも放置したというオチでした。

元ネタは「呪いのダイヤ」?

悪運ダイヤほど露骨なものではありませんが、持っているだけで不幸を呼んでしまう「呪いのダイヤ」というものは実在します。

有名なところでは、現在スミソニアン博物館に収められている「ホープダイヤ」です。

元々はインドの寺院の仏像の目に入っていたものが盗み出され、流通に乗ってしまった事から呪いが始まったといわれています。

以降、所有者を次々と破滅させたりなどの災厄を振りまいて不幸を呼ぶ呪いのダイヤとして有名になっていったのです。

実は所有者の一人メイ・ヨーヘが、自身の離婚や破産などの不幸な出来事をこのダイヤを所有していたせいとして、「ダイヤモンドの謎」という呪いについて記録した本が元となっているようです。

しかし、その中で書かれた呪いはかなり誇張されたもので、歴史上のあらゆる不幸な出来事の裏にこのダイヤが関わっているなど、かなり眉唾な話も含まれたいわゆる「盛られた話」な内容なんですね。

現在では呪いの大部分が都市伝説レベルの物であると判明しています。

1970年代のオカルトブームから着想?

悪運ダイヤの話が描かれた1970年代は丁度オカルトブームだったこともあり、「呪いのダイヤ」の話も当時の子ども向け雑誌で取り上げられるほどの人気がありました。

そういったオカルトブームの中、不幸を呼ぶダイヤとして「悪運ダイヤ」の着想があったかもしれませんね。

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