ペラペラと相手の悪口を話し始めてしまうひみつ道具が『悪口べに』です。

見た目が『おせじ口べに』とそっくりなだけでなく、おせじ口べにの持ち手のところに収納されているので、間違って逆に使ってしまったらうっかりケンカの元になりかねません。

おせじ口べにはこちらを御覧ください。

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コミックでは2回だけ登場

悪口べにがその効果を表したのは2回。

1回目は、ドラえもんがおせじ口べにの効果をのび太に見せようとして、間違って悪口べにを使ってしまった時。

「大ばかやろうののろまのとんま」

こんなひどい悪口を聞いたのび太はすっかり怒ってしまいました。

2回目は、廊下に落ちていたおせじ口べにをママが見つけ、「変わった口紅ね」と言いながら悪口べにを使ってしまった時。

パパがママに話しかけた時、「なんだよ、ダメおやじ」の返しの言葉は、パパは一生忘れることができない思い出になったことでしょう。

使いみちがあるのか?

悪口を言うひみつ道具に果たして使いみちはあるんでしょうか。

コミックの中でドラえもんは、悪口べにはケンカの時に使う道具として紹介しています。

未来の子どもたちがケンカごっこ(?)の時に活躍するんでしょうが、お互いが興奮している状態で、冷静に口紅を塗る姿は想像しがたいですね。

どう考えても誤用を狙っている

おせじ口べに/悪口べにの製作者は、どう考えても使う人が誤って使ってしまうのを期待してこのひみつ道具を作っているとしか思えません。

コミックを見るかぎり、おせじ口べにと悪口べにの明確な見分け方は描かれていませんし、口紅の取り扱いになれているはずのママも気付いた様子がありません。

使ってみるまでハッキリした効果がわからない仕様ということも考えられますね。

もしくは色による違いがあるかもしれません。

本来であれば2つに分けて作るべきで、もしこれが現代に実現されようものなら、消費者のクレーム間違いなしのひみつ道具といえるでしょう。

話している本人は自覚がない

悪口べにを使ってしまったママは、パパが地団駄を踏み、涙を流しながら「ククーキーッ」と言葉にならない言葉を発しているにもかかわらず、悪口を発し続けている様子が描かれています。

ママはママで、どうしてパパがそんなに暴れているのかわからないとでも言いたげな、少し困った顔をしています。

ひみつ道具の悪口べに

泣いて暴れるほどに怒らせる悪口とはいったい・・・

ドラえもん1巻「おせじ口べに」P130:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄著

このことから、悪口を言っている本人には自覚がなく、普通に会話をしている感じなんだろうということが読み取れます。

しかし実際に口から出る言葉は罵詈雑言(ばりぞうごん)の嵐で、パパを傷つける言葉ばかりなんでしょう。

悪口べにの恐ろしいところは、悪口の内容ではなく、本人が意識しないうちに勝手に悪口を話しているところにあるといえるでしょう。

意地悪な人がこれを手に入れてしまうと、相手の評判を下げるために、わざと間違えやすい場所に悪口べにをそっと忍ばせておくかもしれませんね。

悪口べには本音なのか?

悪口べにを使って出てくる汚い言葉は、果たして本人の本音なのでしょうか?

ドラえもんがのび太に対して「大ばかやろうののろまのとんま」と言いましたが、日頃ののび太の行動を見ると、決して間違った内容ではないことがわかります。

いつものび太と一緒にいるドラえもんだからこそ、普段から言えない不満が心にたまり、それが悪口べにの効果で出てしまったのかもしれません。

一方、ママがパパに対して発した「なんだよ、ダメおやじ」という言葉。

これも考えようによっては、ママがパパに対して持っている不満ということも考えられます。

ペコペコバッタ」の時に判明したように、パパはママにだまってこっそり麻雀していることを告白しています。

そんなパパに嫌気がさし、心の中で「ダメおやじ」とママが考えていたとしても何ら不思議ではありません。

悪口べには、使い方によっては相手の本音を引き出してくれる優秀なひみつ道具なのかもしれませんね。

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