いいことと悪いことのバランスを取り、いい感じに事象を発生させてくれるのが『バランス注射』です。
ただし使いすぎには注意が必要です。
運がいいのか悪いのか
お正月から転んだりお年玉を落としたり、年明け早々運の悪いのび太。
ドラえもんは『バランス注射』を出し、のび太の運にバランスをもたせようとします。
ドラえもん20巻「バランス注射」P143:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
悪いことが起こったら次はいいことが、逆にいいことが起こったら次は悪いことが起きる不思議なひみつ道具です。
『バランス注射』を使うとのび太のこれまでの運の悪さがウソのように次々と良いことが起こり始めます。
これ以上いい事が続くとバランス注射の効果で次からは不幸が訪れることに気付くのび太とドラえもんですが、珍しいお菓子を出されたり懸賞が当たったりと普段ののび太の行いからは想像もつかないことが次々と起こります。
ドラえもん20巻「バランス注射」P145:小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄
果たしてこの後、のび太はどんな悪いことが降り掛かったのでしょうか?
誰もが平等な結果に
『バランス注射』はいいことと悪いことのバランスを取るため、誰が使っても平等な結果になることが予想されます。
もちろん事象の大きさの違いはあっても、精神的には穏やかになる人が増えるかもしれませんね。
定義付けが難しい
人によっては同じ事象でも運がいい・運が悪いの判断が異なるケースがあります。
例えば『体重が減る』という事を例にします。
ダイエットを意識している人からすればいいことですが、病気がちで痩せている人にとっては逆にマイナスに感じることもあるでしょう。
『バランス注射』が人に合わせて幸福度を繊細に感じ取り、その人に合わせた幸福事・不幸事をバランスさせているかは不明です。
未来の科学技術を使えば、使用者の環境やバックグラウンドを自動的に読み取る装置も開発されている可能性が高いため、バランス注射も高度な認識機能が備わっている可能性はありますね。